乱歩地獄
2007/01/30 21:44 - ら行
いきなり始まる、とても地球上のものとは思えない特異な風景は、とてつもないも迫力があり、おおいに目を瞠らされました。
わざわざアイスランドまで行ってロケをした甲斐があったというもの。
しかしその中身たるや、まるで1970年代アングラ自主制作映画で、おおいに驚愕しました。
よもや平成の御世にこんなノリの映像を見ることになろうとは。
うわ、こんなんが30分も続くのかぁ? とかなりウンザリしましたが、それは5分程度で終わって、まずはホッと胸をなでおろす私。
オムニバスなんだから実験的な作風を紛れ込ます、というのは当然ありでしょうけど、全裸でノイズで具体音なし、というのはちょっとなぁ。
今見ると逆に斬新って表現じゃあないでしょう、あの手のアングラは。
そんな感じで、かなり悪い第一印象から始まったこの映画ですが、実験作品はとっとと終わって、その後に続く各作品は、いずれもちゃんとストーリー仕立てになっていたので、安心して観ることができました。
特に最後の作品の驚愕のラストシーンには大爆笑。いやぁいいものを見せてもらいました。