妖怪大戦争(1968)
2006/08/27 22:52 - や行
多種多様な姿や、それに応じた各々の能力。 それに加えて、べらんめぇだの関西弁だの九州ことばだの、各種方言をあやつる妖怪たち。
人間ドラマがメインだった前作では裏方に徹していた妖怪たちが、今作ではおおいに自己主張をして、画面狭しと大活躍。
その立ちまくってるキャラがステキ過ぎます。
御札に封じられる主演の妖怪たちにハラハラし、ダイモン征伐に大集合する全国の妖怪にドキドキし、乱闘シーンでワクワクする。まさに痛快娯楽作と言うにふさわしい作品に仕上がっています。
極悪非道で強力な異国の魔物ダイモンと、長閑かで非力な日本の妖怪たちの対比もなかなか良く、キャラクター映画としてとても優れていると思います。
あえて異を唱えるとすると、最終シーケンスの勝利の美酒に酔いしれる百鬼夜行の練り歩き。
多少はスローにしているようだけど、前作に比べると少し速い。
やはり前作くらいスローにした方が、逆に妖怪達たちの嬉しさや楽しさが、見ているこっちに伝わってくると思うんですが、その点がちょっと惜しい気がします。
しかしこの映画は、邦画における娯楽作品の金字塔のひとつであることに違いはありません。必見。