ルパン三世 カリオストロの城
2006/01/28 23:26 - ら行
「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」
かなり鼻につきますね。でも映画史（アニメ映画史じゃなくて映画史）に残る名台詞。 そしてサスペンス、ユーモア、アクション、感動と緩急自在なシナリオが、これまた素晴らしい。
しかしそんな名作にもただひとつ、しかも致命的な問題点があります。
それはこの映画が、こともあろうに「ルパン三世」の映画だと僭称していること。
クラリスとの別れの場面、肩を抱いて引き離す直前の、これ見よがしの大げさな逡巡。これは一体何事か。
セリフではなく、動作で感情を表現するというのは全くもって正しいあり方ですが、こんなんルパンじゃねー！
あまりの甘ったるさに胸焼けしっぱなしのきらいはありますが、オリジナルキャラだったら非の打ち所のない傑作になっていたのになぁ、と思うととても残念です。
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