着信アリ2
2006/11/14 21:11 - た・だ行
山場のサクリファイスで観客を感動の渦に巻き込みたいという製作者の意図は分かります。
でも本人のケータイにかかってくる未来からの本人の声を、当の本人が聞いてしまう、という点こそが恐怖なんじゃないでしょうかねぇ。
他人が受けたら、その電話内容は、別に不気味でも恐怖でも何でもないでしょう。
そんで、その受けた他人が死んだって、それが呪いのせいだなんて誰も思いませんよ。
だいたい1年も経ったら、死の着メロなんて、どんだけ話題になろうと誰も覚えてませんって。
個人的にはそこんとこがまったく納得いきません。
あと、「シックス・センス」のうわっ面だけをなぞった瀬戸朝香は如何なものか。
生者には見えない幽霊のブルース・ウィリス、幽霊を見ることができるオスメント少年、そして普通の生きている人々。
これらの二者、三者の絡んだエピソードが、ラストへの伏線を張り巡らしながら、ウィリスが生きているままだと思っている観客にとってまったく違和感なく進行、そしてラストのどんでん返しで、快い驚きに観客は包まれる。
「シックス・センス」のラストが賞賛に値する(私はあまり買っていませんが)のは、この流れの巧みさが素晴らしかったからであって、練り込まれたシナリオと演出あってこその評価でしょう。
たしかに炭坑から雨亭の家までの移動時間が極端に短くて、何か妙だなぁとは思ったけど、坑内でただ悲鳴あげるだけじゃ、瀬戸朝香が殺されたなんて観客は分からないって。
まぁ、そんな割と雑な映画ですが、私としては大絶賛せざるを得ないギガヒットポイントが一つあります。
それは劉致が出演していること(今はシャドウ・リュウという芸名で、しかも日本の芸能界に所属していたとはオドロキ)。
もうそれだけで満足。あまりの懐かしさに気絶しそうになりましたよ。
「幽幻道士」はもちろんのこと、「来来!キョンシーズ」すら見ていたワタクシとしては、かなり激ヤバです。
参考エントリー
参考サイト
- Shadow Liuの天衣無縫 シャドウ・リュウ公式ブログ。テンテンもう28歳になるのか!