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トータル・リコール
『追憶売ります』
寺沢武一「コブラ」第一話の元ネタでもある、P.K.ディックによる文庫本40ページほどのこの短編。
記憶への疑念から生じる自己への不安。何が本物で何が偽物なのか。
斯様にそのテーマは、ディックが常に怯え続けた実存への不安という重いものでありながら、表面的にはかなりバカSFチックな作品。
まぁ重いテーマでありながらバカというそのアンバランスさが自分的には萌えポイントではありますが。
それはともかく。
そんな作品を原作とするこの映画は、想像の翼がはためくにも程があるだろう! なまでに、ハリウッド映画ならではのデコラティブなスケールアップがほどこされています。
ヴァーホーヴェンお得意の、銃撃・バイオレンス・見まみれ・グロもふんだんに盛り込まれ、原作の持つバカテイストを、映画ではやり過ぎ感として、見事にすくい取っていると思います。
そして、捏造された記憶と自己存在のあやふやさという原作のテーマはちゃんと引き継いでいるため、表面的には原作とおおいにかけ離れながらも、本質的にはかなり原作に忠実な映画に仕上がっているんじゃないでしょうか。
まぁハリウッド属性はその毒性がかなり強いんで、原作が持つ深遠で哲学的なテーマがかなり薄まってしまったとは思いますが。
それでも、まぁ、単に表面だけを見て娯楽作として楽しむのも良し。原作のテーマに感じ入って哲学するのも良し。
そんな多面的な見方がはからずも出来てしまう映画。それがこの「トータル・リコール」だと思います。
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原作
- マイノリティ・リポート
『追憶売ります』所収
P.K.ディック映画化作品
実存の危うさを考える映画
その他
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トータル・リコールについて
トータル・リコール1990年12月1日 | 上映時間 = 113分| 製作国 = アメリカ| 言語 = 英語| 制作費 = $65,000,000| 興行収入 = | 前作 = | 次作 = }}『トータル・リコール』(''Total Recall'')は1990年のアメリカ映画。フィリップ・K・デ



