戦国自衛隊1549
2006/02/07 20:27 - さ・ざ行
とってつけた愁嘆場はどうでもいいから、もっと派手なアクションばんばん出しなさいよ。
すべてのシーケンスがプロットのための段取りに過ぎない。お約束な展開むちゃな展開ご都合主義が大手を振ってまかり通る。破綻しまくった似非感動シーンばっか鏤められたこんな映画のどこにどういう感慨を抱けというのか。
それにしても「ローレライ」「戦国自衛隊1549」「亡国のイージス」と3度連続で同じプロット使い回すとは恐れ入る。しかもそのプロットは一昔前のアニメまんま。
思うにこの福井なる作家はアニメだけしか見てこなかったんだろう。しかし、たとえアニメだけしか見てこなくても、アニメが持つテーマや主張を血肉としているならまだ救われるだろうが、それすらもなされていない。上っ面をかる~く撫でただけ。 ライトノベル作家ならライトノベル作家らしく、その領域だけで活躍しててほしいものです。
そんな人間が書いたおざなりな人間ドラマは適当に流して、その分アクションシーンで観客の心を鷲掴むのが監督の仕事だと思うんですが、それもなされていない。どうにもこうにも困った映画です。