CASSHERN
2006/02/12 21:27 - か・が行
この映画ではどれだけフォトジェニックな映像美を堪能できるか。
監督の経歴を見て思ったのはこの一点であり、それ以外は思いも寄りませんでした。
ストーリーがグダグダだの、オリジナルへのリスペクトが足りないだのといった批判がけっこう多くて意外だったんですが、写真家に向かって、そんなもん求める方がそもそも間違っているんじゃないでしょうか。
そしてこの映画ではもう一つ評価すべき点があると思います。
その昔、木星を恒星化することによって太陽系の危機を回避するというSF邦画を見たときのショックは今でも忘れることができません。 制作費の多さとスケール感の大きさを謳い文句にした映画だったのに、映画全体を覆うあまりのショボさに愕然としました。 以来、日本はSF超大作映画を撮っちゃいけないんだろうなぁ、とずっと悲しい思いを抱き続けていたわけです。
しかしそんな私のトラウマを払拭してくれた映画。それがこの「CASSHERN」です。
CGを実写に近づけるのではなく、実写に過度な加工を施して背景CGとの違和感をなくす、そして今までの邦画では考えられなかった壮大なスケールを感じさせる、という逆転の発想。
これはもっと評価されても良いはずです。 「CASSHERN」は金をかけずとも見栄えのする映画は撮れるということを証明しました。 あとはレベルの向上と使い方のセンスの問題でしょう
とは言うものの、取ってつけてすらいないという徹底した物語放棄の態度には、かなり驚かされましたが。
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ブライキング・ボスがTV版と同じ内海賢司氏というのがポイント高し。「ヤルッツェ、ブラッキン!」