AS3.0 への移植 "INVISIBLE"(3) [了]
2007/07/10 22:50 - tweener
前回は複数文字列の集合と離散についてテストをおこないました。
この Flash 小品のプログラム的な流れは以下のようになります。
- 各文字列を構成する文字オブジェクト群を格納した配列を作る
- ステージ領域をクリックする毎、その配列に循環的にアクセスする
- その際、カレントは集合、そうでない場合は離散するように各文字オブジェクトを動かす
このままでも、まぁ作品っぽいちゃあぽいんですが、さらに改造を加えます。
モーションタイポ作品に対する私のポリシーは「ユーザーによる入力を許す」ということ。 その機能を実装します。
で、できた作品がコレ。表示されているページが違うだけで、どっちも同じ物です。
今回、AS2.0 から 3.0 への移植を完了させてみて改めて感じたんですが、やっぱ、アクションスクリプト 3.0 はイイ!
3.0 の利点は二つあると思います。
まず1点目は、言語的にスッキリして分かりやすくなったこと。
デザイナー方面の方々にはかなり評判の悪い言語面での変更ですが、個人的にはとても好ましいです。
まぁ評判が悪い理由も分かるんです。
フレームアニメが主で、スクリプトは最低限なボタンアクション記述にとどめたような感じのインタラクティブ作品を作る人々には、過剰なコードで不便極まりない、と感じるんではないでしょうか。
が、私はスクリプタなのでデザイナーの人たちとは依って立つ場所が全く異なるわけで、ボタン周りとか、onEnterFrame 周りとか、確かにまどろっこしくなったなぁとは思いますが、言語的な分かりやすさと秤にかけた場合、言語的な分かりやすさの方に魅力を感じます。
イベントはリスナーで統一、生成は new で統一、といった分かりやすさは、実にありがたい。
3.0 の利点の2点目は、他人が作ったすばらしいフレームワークを広く利用できるということでしょう。
今回の場合、Tweener という使いやすいトゥイーンエンジンがあったればこそ、ここまで簡単に移植ができたわけです。
他のフレームワークの例では、やはり Papervison3D に触れないわけにはいかないでしょう。
私もかつて 3D 表現にチャレンジしてみましたが、過去のあの苦労は一体何だったんだ? と拍子抜けするくらい簡単に 3D 表現を実現する PV3D はとてもすばらしい。
今後、神コーダがどんだけすばらしいフレームワークやエンジンを発表してくれるのか。
それを思うとワクワクしてきますね。