宇宙戦争(1953)
2007/08/07 22:00 - あ行
東京12チャンネルや深夜映画でおなじみの懐かし映画、ジョージ・パル版の「宇宙戦争」は観るべき映画。
"マシーン"操演用のピアノ線が見えているのはご愛敬としても、ミニチュアや光学合成などの特効は、この時代にしては、かなりレベルの高いものに仕上がっているんじゃないでしょうか。
個人的には火星人のデザインにかなり萌え。
あの眼がイイ。
あの体であの眼という、生物と無機物の合成っぽい火星人が実にそそりますね。
一方、"マシーン"の改変は実に耐え難い。
なぜトリポッドではなく、中途半端な空飛ぶ円盤なのか。
本当に腹立たしいです。
底面に三角形の頂点を構成するように丸い部分があって、そこから磁力線だかを発して、飛んでいるのではなく浮いているという、生半可な原作準拠がこの映画唯一の萎えポイント (でもまぁ、それが当時の特技の限界だったのかもしれませんけどね)。
昔っからそこだけのせいでずーっと欲求不満溜まりまくりでした。
後年、リメイクされたスピルバーク版「宇宙戦争」を観て、何十年越しの溜飲が一気に下がって、実に心が晴れやかになったものですが、その話はまぁ別の機会にでも。
あと、ストーリー的側面も、ちょっとどーかなーと思わないでもありません。
暴徒化のレベルがしょぼいだとか、西洋ってのは殉教だの奇跡だのとキリスト教至上主義なんだなぁだとか。
とは言え、繰り返しになりますが、特撮のレベルは高いですよ観る価値ありまくりですよ。 マスターピースと呼んで良い映画だと思います。
参考アフィリエイト
DVD
- 宇宙戦争(廉価版)
- 宇宙戦争(リメイク)
- インデペンデンス・デイ
(言わずと知れたオマージュもの)