ソラリス
2006/02/24 20:37 - さ・ざ行
原作をラブストーリーと解釈するのは別に良い。しかし海によって作り出された"客"同士の再会などというラストシーンの、一体どこにどういう感慨を抱けというのか。
ソダーバーグにとって、ソラリスの海が持つ哲学的な意味なぞどうでも良いのだろう。ただ単に死んだ人間をお手軽に実体化する装置としか見ていないようだ。
そんな、原作およびタルコフスキー版の読者観客からは総スカンくらうような設定に改変するなら、それに見合うだけのモノを提示してもらわないと、こちとら納得できません。
ただ特筆すべきは映像の美しさ。色合いといいライティングといい、本当にすばらしい。
スノッブ感倍増のオシャレ演出には持って来い。オシャレ野郎必携の環境ビデオとしてはこれに勝る映画はそうそうないでしょう。
関連アフィリエイト
- ソラリスの陽のもとに 言わずと知れたスタニスワフ・レムによる原作
- 惑星ソラリス 言わずと知れたタルコフスキーによる映画
- KADOKAWA世界名作シネマ全集(6)SF映画の傑作―「猿の惑星」「惑星ソラリス」
なんでも↑のと同じDVDが収録されているらしい。しかも約半額!
スポンサーサイト