WEB+DB PRESS Vol.41
2007/10/29 21:42 - Flash参考書
Perl だ PHP だ JAVA だ MySQL だといったサーバサイドプログラミング技術情報誌に、ActionScript 3.0 の特集が組まれる時代になったんですねぇ。
自分は一介の日曜アクションスクリプトコーダであって、アプリケーション技術者でも、ウェブクリエータでもありませんが、全4章立てのこの特集、興味深く読みました。
第1章は ActionScript の変遷や、競合技術との比較、そして各種ウェブ技術の最近のトレンドを交えながら ActionScript の現状と未来についての話が書かれています。
この章で注目すべきは「ActionScript 3.0 のポイントは2点あって、ひとつは処理速度の向上、もうひとつは ByteArray クラスのサポートである」という指摘。
前者は開発元も売りにしていたことですが、後者については ByteArray によって実現される各種機能について列挙されていて、業界人でない私も興味深く感じました。 まぁ、こんなスゴイ機能、コーディングできないけどね。
第2章は JavaScript と対比しながら ActionScript 3.0 のシンタックスについて解説されています。
ActionScript がホームで JavaScript はアウェイな私には、対比が出てくると、ちょっと立ち止まってしまう部分もありますが、そういったところは無視して ActionScript に関わる部分のみを読むと、復習にちょうどイイ感じです。
第3章はコーディングについてです。 言語学習の最初の一歩 HalloWorld と、画像ビューアの開発について解説されています。
画像ビューアについてですが、まず最初に最低限の機能のみを備えたコードを提示し、それに対して徐々に機能を付け加えるタイプの解説がなされています。
最低限の機能に還元されたコード、まぁ、プレーンなコードとでも言いますか、やはりこの原型的なコードというのは参考になりますね。
第4章は Flex と Flash を連携させた開発についてです。
私は Flex も Flash も製品的に異なるだけで、as なり fla なりをコンパイルして、swf を作るという意味で実質同じアプリケーションだとばかり思っていたんですが、開発者にとっては全く異なるツールなんですかね。
私的には Flash CS4 は買わずに、Flex2 SDK に移行しそうな予感がするので、Flex について、今後いろいろ学んでいこうかと思います。
なお、今特集の執筆者のお二人がそれぞれのブログで、以下のとおり、この雑誌の紹介エントリーをお書きになっています。
それにしても、こうしてこの特集を読むと、 Flash は今やホビーの域は超えて、完全にアプリケーション開発環境になってしまったんだなぁ、ということを改めて思い知らされますね。
思い起こせば7年くらい前でしょうか。 Flash 5 で、簡単なインタラクティブムービーを作っていた頃から考えると隔世の感がありますよ。