ひぐらしのなく頃に
2008/05/21 22:01 - は・ば・ぱ・う゛行
ルーツである同人ゲームはおろか、マンガ・アニメ・小説などの各種メディアミックス、二次創作やファン活動などなど、そのすべてを何一つ見たことも聞いたこともない私です。
そんなスタンスで臨んだこの実写映画に対する感想は「評価できない」というもの。
誤解の無いようにお断りしておきますが、映画の出来が酷くて評価するに値しない、という意味ではないですよ。文字通り「評価不能」。
なぜなら映画が完結していないからです。
スーパーナチュラルなのか、閉鎖的な村落共同体の排他性なのか、それとも狂人の妄想なのか、一体どういうオチをつけてくれるのだろうと本当にワクワクしながら観ていたんですよ(オチの内容次第では怒り狂ったことでしょうが)。
それに、舞台の自然とか家並みとか道とか、古い田舎の感じが実に良い。 ロケ関係はかなり好みだったので、好意的に観ていたんです。
それがラストの川原亜矢子でさらなる謎を提示してエンドロール?
椅子蹴っ飛ばしてやろうかと思いましたよ。
いくら投げっぱなしにも程があるぞ! 不条理映画かこれは? と、怒り心頭でスクリーンを流れる文字を見つめていました(私はエンドロールまですべて観て、劇場が明るくなってから席を立つ主義)。
そしたら最後の最後に衝撃の映像が!
続編を予定しているってのは分かった。 だがその続編は確実に製作されて、確実に公開されるのかね? 興行成績が悪かったら続編はお流れよ臭がプンプンして、ちょっと怖いんですよねぇ。
1時間半以上映画館に拘束された挙句、オチをおあずけにされるほど、モヤモヤした想いが募ることはない。
私はゲームもマンガもアニメも小説もやる気見る気読む気まったくないんで、実写映画が完結される以外、このモヤモヤした気分は永遠に解消されないでしょう。それだけは何としても避けたい所存。
ところでこのゲームは ADV らしいですが、ADV ってことはやっぱマルチエンディングなんですかね。
ラスト間近の何度も夢から覚める場面は、夢から抜け出せない不条理というよりも、ゲームのマルチエンディングの幾つかを並べてみましたー的な印象を受けました。