『動き出す色の世界“Dance with Colors!”展』
2008/07/14 01:13 - アート巡り
今日は(というかもう昨日ですね)朝も早から埼玉県は西川口まで行ってきました。
SKIPシティの彩の国ビジュアルプラザは映像ミュージアムなる場所でおこなわれている標記展覧会を見るためです。

結構前に地元の美術館でこの展覧会のチラシを入手したんですが、それがツボに嵌ってですねぇ。ジャケ買いならぬ「チラシ覧み」で、ほとんど情報を仕入れずに出かけましたよ。
上の画像は展覧会の公式ページのものです。 いやあ、美麗じゃないですか、イカしてるじゃないですか。 ちなみにチラシは上記画像の地と文字が反転しているものでした。
まぁ失礼ながら期待に胸膨らませ過ぎて現物は拍子抜けだったんですが、お目当ての展覧会以外の部分で楽しめたりしました。
午前9時、いきなり京浜東北線の東十条駅で電車が立ち往生。 なんでも赤羽駅で、反対路線ですが、人身事故があったとかで10分ほど停止。
そんなハプニングがあり、多少遅れはしましたが西川口駅に到着。 バスで行くと開館にけっこう前の時間に着きそうなので、歩いてSKIPシティまで行きました。予想外に距離がありました。ちょっと失敗でした。

ずいぶん前に埼玉県にNHKのアーカイブスができたというニュースを聞いた記憶がありますが、ここがそれだったんですねー。 なかなか広い敷地です。でも、とにかくお目当ての場所にまずは進みます。 一番奥でした。

「映像ミュージアム」というのは、例えば水道局が水道記念館を持っているようなノリの、NHKによる映像に関するアイテムが展示されている施設のようですね。
目指す展覧会の会場はその映像ミュージアムの3F、一番奥まった場所の「未来映像ゾーン」という場所でおこなわれていまして、そこに辿り着くまでに、見る気のなかった展示物や、やる気のなかったアトラクションを体験することになるのでした。
でも勉強になりましたですよ。
「スターシップ・トゥルーパーズ」で使用された宇宙戦艦の模型だとか、黒澤明による「トラ トラ トラ!
」のコンテだとか、興味深いアイテムの数々を見ることができました。
またブルーマットによるクロマキー合成体験では、なぜハリウッド映画がブルーではなくグリーンマットなのかという知識を得ることができました。
そんな慮外の事々を経由し、いよいよ今日の目的の展覧会場に入りました。
せまっ!
一目でざっと見渡せるスペース。ま、実際はパーテーションで区切られているので、一望はできないわけですが、でも企画展というにはあまりに狭い場所で、ちょっと面食らいました。
チラシには展示物が6件しか掲載されていなかったんですが、実際の展示物はそれにプラスして1件、合計7件しかありません。
帰宅して当該サイトを見てみたらば、この展覧会の動画が掲示されているじゃあありませんか。 しかも展示物が網羅されている。
ぶっちゃけ、埼玉まで遠出する時間的金銭的コストと、実際の展覧会および展示物を見て受けた感銘とを秤にかけると、この動画見るだけでも充分だったかもなぁ、という気がしないでもない。

とりわけ、一番どんなんだろうなーと楽しみしていた「Optical Tone」は失望感が強過ぎです。
左の写真(ビジュアルプラザの当該展覧会公式サイトに掲示されているものであり、チラシにも載っているもの)みたいに虹色に輝く美しい光の帯が実際に肉眼で見えるインスタレーションなのかなぁと思っていたんですが、触ると色がゆっくりと変わり出す

一番最初の展示物は、右の写真にある「fuwapica lite」。 エアソファが入力デバイスになっているインスタレーションです。
エアソファに圧力が加わると、その強さと時間に応じて、正面のディスプレイに円だのバーだのが、いろいろな状態で表示されます。
これは自分で作るSWF作品への自戒も込めての話ですが、この手の「触れる」作品は、初めてやるときはけっこう楽しいけど、それほど複雑で多様なギミックが仕掛けられているわけでもないので、一通りしちゃうとそこで飽きがきちゃうわけで、何度も何度もやりたくなる反復性というか、言葉を選ばないで言うと中毒性というか、そういうのがない。 こういうのは一回性が宿命だなぁ、ということをあらためて感じました。
そんな中、これだけは現物を見て良かったなぁ、イイもの見させていただいたなぁと印象深かったのは、SONY ブラビアのコーナーにあった有機ELテレビ。
色の美しさもさることながら、そのあまりの薄さに驚嘆しました。
壁掛けテレビはそう遠い未来の話でもないんだなぁ、と感じましたよ。