『Electrical Fantasista 2008』
2008/07/20 23:58 - アート巡り

平成20年7月20日、本日、世の Flash 使いの方々は鎌倉由比ヶ浜にご参集のことでしたろう。
平日昼間は仕事でネット私用が不可能なワタクシはと言えば、選に漏れるどころか、そもそも応募フォームにすら辿り着けなかったわけで、イベント参加は夢のまた夢。
とはいえ未練もありまして、今日はちょっとでも Flash っぽい体験をしたいものであるなぁ、っつーわけで、「ヨコハマEIZONE2008」連携企画である『Electrical Fantasista 2008』に行ってきました。
場所は横浜の官庁街。みなとみらい線日本大通り駅に降り立ったワタクシを圧倒したのは、いつにも増しての人・人・人。
いやー横浜たしかに人多いけどさー、でもここまで多くないよなー、と思っていたら何でも花火大会があるんだとか。

そんなこんなで人の波をすり抜けて、会場である横浜ZAIMに向かいます。
中区役所の隣にある煉瓦造りのとても歴史を感じさせる建物です。 なんでも昭和3年建造だとか。 まぁこのあたりはいかにも港横浜チックな大正から昭和初期の建築物がたくさんありますけどね。
そこの別館の2F、3Fで展覧会が催されているんでした。

いくつか作品が展示されていましたが、とりわけ興味を惹かれたものを二つばかりご紹介。
まず一つめは、岡田憲一という方による「ピクセルファクトリー」。
オルゴールが穴の開いた紙片を楽譜として使用するように、電光掲示板の入力データとして、模様が描かれた長い紙片を使う、といった感じの作品です。
実際どんなものなのかはリンク先の動画を見ていただければ一目瞭然。
一般常識的には、掲示部にどんなものを表示させたいか、ということからデータである幾何学模様が記された紙片が作られる、というのが順当な流れでしょう。
しかし、幾何学模様を思いのままに描いて、それをこの作品に読み込ませ、思いもかけぬ模様が掲示部に表示されるのを楽しむ、という、想定された流れと逆の方法で偶然性を楽しむ使い方もできるなぁ、ということを感じました。
今、ドットタイポで電光掲示板的なモーションタイポを構想している者としては、いろいろ示唆に富んだ作品です。良いものを見せていただきました。
もう一つは真壁友という方による「Sometimes I'm Happy」。
現場では URL が見あたらなかったけどおそらくこちらの方(もし間違っていたらごめんなさい)。
この作品は一言で言うと「力業立体ゾートロープ」。
立体ゾートロープといえば岩井俊雄氏による「トトロぴょんぴょん」(三鷹の森ジブリ美術館)あたりが真っ先に思い浮かびます。
あれは、ストロボのオンオフと回転板の回転速度のタイミングによって、あたかもトトロが動いているかのように見える作品です。
今回展示されていた「Sometimes I'm Happy」はストロボを使いません!!!!
一瞬一瞬回転板を止めることで、ストロボのオンオフと同じ効果を生み出させようとするものです。
なんという強引さ。 暫し唖然、後からジワジワ。 そのあまりの力業さ加減にゲラゲラ笑いました(心の中でですが)。 イカしたものを見せてもらいました。
このユーモアはたまらんねぇー。これだからメディアアートは油断がならない。
あと、Flash 使い的には、バスキュールによる「ぎょろる」という作品も展示されてたのも、ちょっと気になるところでしょうか。

展覧会観覧後、目の前の玄武門から横浜中華街に入ります。
花火大会前に集う人々でごった返しています。
ここはいつ来ても込んでます。
ゴールデンウィークのときも凄かったんだよなぁ。
今日はそのときのリベンジで、まっすぐお目当てのお店に向かいます。
関帝廟通りにある秀味園という台湾家庭料理のお店。
以前ネットでこちらの
今日念願叶って食べましたよ。 やっぱ丼ものはイイやね。
これで500円だってんだから安いっす。 台湾ビールと共にいただいて参りました。 おいしゅうございました。
ところでこの秀味園の魯肉飯はかなり有名みたいですね。
「秀味園 魯肉飯」で Google 先生に聞いたらばザクザク出てきましたよ。

