『NOW UPDATING…THA/中村勇吾のインタラクティブデザイン』1F 篇
2008/08/10 18:55 - アート巡り

昨日(2008年8月9日)行ってきましたよギンザ・グラフィック・ギャラリー。
現在開催中の標記展覧会(開催期間:2008年8月5日(火)~28日(木))。
見て参りましたです。
どういう展示形態になってるんかな、というのが興味あるところだったんですが、全て電子データでした。
制作メモ的な紙や、製作に使う道具などといったソリッドな物体は置かれていたりするのか知らん、という予想は外れました。 展示物はあくまでもデジタルデータのみ。 なかなか乾いた展覧会です。クールですね。

まずドアを開けるとすぐ左手に FLOWING LOGO がお出迎え。
今回の展覧会のキービジュアル。 ポスター(↑)やチラシにある、白い空間に黒い円が配置されているヤツ。 yugop.com では作品ナンバー06「JAMPACK 01」と命名されている、円が上からダララララーッって落ちてくるアレですね。 それが ggg 仕様になって、巨大縦長ディスプレイに表示されています(←の写真の右下に写りこんでいるのがそうです)。
そして左手に折れて、1F の展示スペースに足を踏み入れます。
お、いつもと展示スペースの内装が違いますよ。 壁面にディスプレイが設置されているだけです。 展示用平台がありません。 非常に広々としていますね。 そしていつもより暗目。
メディアアート、ビデオアートといった作品群の展覧会場は暗くて落ち着くなぁ。
1F では 螺旋の GYRE や モザイクの UNIQLO、縦スクロールのソフトバンク、カーブ軌跡の MoMA、カラーグリッドの佐藤可士和サイトといった、皆さんご存じのウェブサイトのフラッシュに ggg 仕様のアレンジが施され、これらも巨大縦長ディスプレイに表示されています。
ネット上ではユーザのマウス操作を待っているこれらが、ネットから解放された展示会場では、あたかも自らの意志で踊るように動き回っています(まぁネット上でもアイドル中は自由に動き回わるっていたりしますが)。
また実際に操作できるものとして UT LOOP!、UNIQLO GRID、そして公開されて間もない FONTPARK 2.0 の三つが展示されています。
これは、当展覧会のチラシの裏面に書かれている開催の辞の冒頭ですが、ここに展示されている作品群を見ていると改めて納得させられますね。
コンピュータ空間内に新たな物理法則を備えた宇宙を創造していると言っても差し支えないでしょう。
とりわけ UNIQLO GRID はスゴいなぁと改めて感じました。
でもまぁこれだけなら、ネット上でアクセスすることができます。 展覧会用特別仕様とはいえ、わざわざ展覧会場へ出向くまでもない。
今回の展覧会の真骨頂は B1F の展示物です。
続く。