fontpark 2.0 と……
2008/08/12 21:25 - 雑記
本が発売されたり、
新しいサイトが発表されり、展覧会が開催されたり……
今月は中村勇吾& tha 月間ですか?
そんなら私も便乗して、当ブログでも中村& tha ウィーク敢行しちゃうさ。
前々回、前回の『NOW UPDATING… THA/中村勇吾のインタラクティブデザイン』観覧記に続き、今回はその残りと fontpark 2.0 について。
4月1日に放送されたNHK「プロフェッショナル仕事の流儀 ワンクリックで、世界を驚かせ」で流れていた、とあるシーンが今も目に焼きついています。
それは、マウスの動きに伴って捩じれる袋文字。
文字をテーマにしたプロダクトを開発中であり、この捩じれる文字はその開発過程において数限りなく繰り返される試行錯誤で生まれたエスキースのひとつだという。
そして、その数限りなく繰り返される試行錯誤のブレイクスルーとなったのは、あるタイプミスであったとか。
同じクラス宣言を間違って二つしてしまったため(TV 画面の中には "new Letter();" とコードされているように見えました)、同じ文字がダブって表示されてしまった。
タイプミスから生まれた意図しない文字のダブり。 しかしそのイメージが面白いので完成形に採用した、とのこと。
完成したプロダクトとして TV で放映されたものでは、そのダブった文字はそれぞれ別な色に塗り分けられていました。
と、ここまでは、録画したテープを消してしまったので、記憶に頼って書いています。間違いがあったら御容赦を。
タイポねた好きな私としては、このシーンに激萌え。
これどこで公開されてるのかなぁ? 全体像がどんなんだか見てみたいなぁ。
そして、モリサワの「今日は何の字?」に中村作品あり、という噂を聞きつけ全作品を見たんですが違っていました。
そんなこんなで、これは未だ見ぬ作品かも知れぬ、と思いながら4ヶ月の時が過ぎたつい先日、モリサワで皆様ご案内の fontpark 2.0 が発表されたのです。

もしかしてコレかーっ! と押っ取り刀でサイトにアクセス、システムに触れてみました。
掴む。大きくする。小さくする。分裂させる。放り投げる。
これまたコンピュータ空間内に創造されたその物理法則が実に快いですね(ちょっと掴みづらいけど)。
それぞれの挙動が実に小気味良いんですが、個人的にメロメロなのは、引っ張ったり、マウスカーソルが触れたときに、文字エレメントがぷにょんと震えるところ。
ギザヤバス。
意味もなく文字エレメントをちょんちょん突つきまくってハァハァ、後から思い出して布団の上をゴロゴロしてたのは秘密だ。
しかし色が黒だけだなぁ。 別々な色に塗り分けられていない。 テレビで流れてたのとは違うなぁ。
それともどっかに隠しコマンドがあるのかしら。 中村さんは二度驚かすのが信条だって普段から言ってるしなあ、二度目はユーザに探させるって言ってるしなぁ。
と、ここまでが fontpark 2.0 雑感。
そんなモヤモヤした想いを抱きながら、展覧会を見に銀座へ行ったのでした。
そして私は地階で見た。 色が塗り分けられているダブった文字の群れを。
続く。