……と FONT RECONSTRUCTION ENGINE 0.5
2008/08/13 20:29 - 雑記
「fontpark 2.0 と……」からの続き。
ギンザ・グラフィック・ギャラリーの地階で見たもの。
それこそが TV で見たタイポ作品なのでした。
"FONT RECONSTRUCTION ENGINE 0.5" と名付けられています。
0.5 てことはまだ試作品なのかな、何処探しても見つからないはずだ、と思いながら見入ります。
この作品の展示様態は、やはり tha のプロダクトである「引用β」に登録されたデータを読み込み、それを表示する、というものでした。
各文字の見栄えは、チャンネル分割し、その各チャンネルをずらして表示したような感じです。
そして意図的にやっているのでしょうが、文字の形状はベクトルデータをそのままトレースしたように綺麗なラインになっていません。 てっく煮ブログ様の「ラスタ→ベクタ変換する AS ライブラリ "PotrAs"」にある文字のような歪みを生じています。
文字がひとつずつ表示されるのですが、たとえば「い」や「ら」などのように、一筆で書かない文字は各エレメントごと(「い」ならば右の線と左の線、「ら」なら上の点と下の線)に別々に表示されます。
文字として一体化したフォントを認識をしているのではなく、文字を構成するエレメントごとに認識しているということは、fontpark 2.0 と FONT RECONSTRUCTION ENGINE 0.5 はフォントの形態を扱うロジックは共通なものと思われます。
実装はどのようになっているのか、非常に興味のあるところ。 あ、nisshi.yugop を見たら、8/12 のエントリーでちょこっと種明かしが書いてありますね。 てっく煮ブログ様の「埋め込みフォントの情報を swfassist で取得する」みたいに Byte レベルからベクトルデータを取得してるんでしょうか。
モーションタイポ萌えですがへぼコーダーなワタクシとしては、文字の歪み表現は、TextField なり、その TextField を子オブジェクトとして持つ表示オブジェクトを Matrix 変形するレベルのコードテクしか持ちあわせていません。
しかし、この FONT RECONSTRUCTION ENGINE 0.5 や、てっく煮ブログ様のエントリーを拝見すると、ActionScript を使ってフォントの描線レベルで歪めることも可能だということが分かります。
今後の血肉にさせていただきたいとう存じます。