『Flash OOP Japan イベント 2008』
2008/08/15 22:53 - AS3.0

昨日は六本木に行ってきましたよ。
いくつか見て回ったんですが、メインイベントはスーパー・デラックスなる場所にて開催された標記イベント、『Flash OOP Japan イベント 2008 ~デビューから2年、AS3の今を語ろう~』でありんす。
ここって要するに新宿ロフトプラスワンのちょっとオサレ版、みたいなもんですかね。
まぁハコのことはどうでもいいや。
で、イベントの感想。
配られた紙アンケートといい、トーク中の挙手アンケートといい、イベント参加者は当然ウェブ業界人だよねー、な空気に包まれており、趣味で ActionScript 3.0 触っているワタクシとしてはアウェー感バリバリでした。
まぁ、内容が内容だし、参加費もそれなりにかかるし、趣味で触ってるレベルの人間はフツー行かないよね、こういうイベント。
でも私はいろいろ興味がございましたので、イベントに参加させていただいたのでございます。

で、結論。行って良かった。
どのレクチャーもとてもタメになったのですが、特に第2部「AS3 を使った実験的コンテンツの紹介」にとても刺激を受けました。
改めて実感しましたよ。
ライブラリやフレームワークって何て素晴らしいんだろう!
ActionScript 3.0バンザイ、オブジェクト指向バンザイ、とスタンディング・オベーションで拍手喝采せざるを得ない。
私も PV3D やら Tweener やら使わせていただいておりますが、ライブラリやフレームワークという存在が持つ圧倒的なパワーを再認識しました。
ライブラリやフレームワークを使うと、もうホント、大げさでなく数秒でそれなりの挙動をするプログラムを組むことができるというこの事実。 驚愕する以外どうせよと言うのか。
他人様の知恵と努力の結晶を拝借できるというのは実にスゴいことですね。

ただ、手慰みレベルのスキルとは言え、昔っからプログラミングをやってきた者としては、ゼロから自分で組むのが当たり前、というのが刷りこまれているワケです。 他人様のコードを使うという行為に対し、まだちょっと躊躇いがないこともない。
でもそんな心の障壁も、実演を拝見して一気に消し飛びました。
Wii リモコンと Flash の連携があんな簡単にできるなんてギガトン級の衝撃ですよ。
ワタシ的にはこのイベントの一番のヒットは「Wii リモコンと Flash ではじめるフィジカルコンピューティング」です。
しかしライブラリ使用という行為は100%手放しで賛美できるものでもないなぁ、ということを「僕が Box2D を選んだわけ」を拝聴して感じました。
ライブラリやフレームワークは当然他人様が作っているので、いつ開発が止まるかわからない、大きな仕様の変更が発生するか分からない。
そして他人様がお作りになったものなので、使うに当たっては学習コストというものが発生します。
いくら趣味で ActionScript をやっている私としても、度々仕様が大きく変更するものは手を出せません(例:Papervision3D )。
覚えたことが一瞬にして無に帰するのは精神的に相当なダメージです。
また使用に当たってのライセンスの問題というものがあります。
まぁ私は趣味なのでライセンスはあまり関係なさそうですが、それでもライセンスについて無思慮無分別でよい、というものでもないでしょう。

なので、梅田望夫氏の IT に対する態度のような過度に無邪気で楽天的な態度でライブラリやフレームワークに依存するのはマズいと思います。
しかしそれらの持つパワーと可能性を充分理解し、今後は積極的にマイ・スクリプトライフに取り入れさせていただこう、と思いを新たにしました。