スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ
2008/09/16 21:55 - さ・ざ行
結果的には観て良かったなぁ、という感想ではありますが、第一印象がこれほど悪い映画も珍しい。
はじめの数分間は観ていてとても先行き不安になりましたよ。
まずワーナーのロゴがスクリーンに現れたのにショック!
私あんまり情報を仕入れないで劇場に行く
配給会社のロゴが消えた次の瞬間、a long time ago …… の文字と共に、重厚なオーケストレーションで幕を開けるのが「スターウォーズ」ですよこのメインテーマを聞くと心が躍るんですよ我々は。
が、しかし! この期待はもの凄い勢いで裏切られました。なんかすっげーしょぼい音がチャラチャラ鳴ってます(落涙)。
続いてスクリーン上では文字による説明が表示されていますが、それがまた何とも釈然としない。
スターウォーズシリーズなら画面手前から奥に向かって、三次元的に文章が表示されるのがお約束と言うもの。
でもまぁこれは個人的にはそれほど癇に障るものでもないです。
そして文章の表示が終わって写る映像といえばこれまたお約束があるはずですよスターウォーズなんだから。
カメラが上か下にティルトして、超大型宇宙戦艦の航行を捕らえるものと相場が決まっとる。 しかしこれまた裏切られました。
今までのスターウォーズシリーズのお約束が全て裏切られたこの冒頭を観て不安になるな、という方がムリというもの。
てゆーかそもそもさーメリケンナイズされたキャラ造形がやっぱ日本人の繊細な美的感覚には合わないんだよねー。 木彫人形みたいにカクカクした線は一体何なんだと詰問したい(まあモック作ってスキャンしてるからこういう風になってるんでしょうが)。
だから「クローン大戦」は観る気すら起きなかったワケですが、3D ならもしかしたら、同じ木彫人形でも違う印象を受けるかもしらんと観にいったワケですが、やっぱ人間キャラは受け付けられませんでした。
日本における興行は大失敗らしいけど、それは仕方ないでしょうね。あのキャラ造形だもん。
対して、ドロイドやウォーカーといったロボットや各種メカ、クローン兵の装甲、あるいはジャバ宮殿のエイリアンたちなど非人間のCGはかなり良かった。
でもこれは考えてみれば当然かもなあ。「ファントム・メナス」から始まる新三部作でも、こういったのはフルCGだし。グンガン対ドロイド大草原の闘いとか、群れ集うクローン兵団とか。
レンダリングはあえてレベルさげて実写レベルにしていないとは言え、基本的には実写映画のソレと同じだからなー。
それより何より、ストーリー展開や画面構成、アクション、モーションといったものは、まぎれもなくスターウォーズ魂を継承しているように私には感じられる、ということを冒頭のクリストフシスでの戦闘を観て気づきました。
その途端、実に心がワクワクしてきましたよ。 実写とアニメの違いがあるとはいえ、やっぱこれはスターウォーズに違いない、と。
特にテスの僧院へ向けて絶壁をよじ登る AT-TE ウォーカーに激萌え。
クリストフシスでの戦闘はバリヤーに萌えたし、その後も随所に萌える映像が展開されて、ぶっちゃけ新三部作よりも(少なくとも「ファントム・メナス」よりは数十倍)面白かったと私は思う。
ジャバ・ザ・ハットも出てきたしね。 ビブ・フォーチュナが出てこないのが納得いかないが。 あとグリーバス将軍も。
もうこうなったら、残りのスターウォーズサーガを全部アニメでいいから作ってくれ、と懇願したい想いでいっぱいになりながら劇場を後にしたのでした。