オープン・ユア・アイズ
2006/03/27 21:00 - あ行
何が夢で、何が現実なのか。全てが分からなくなる感覚。
こういうのは大好きです。
最後にLE社の人間が語ったことも事実かどうか疑わしい。
150年間も冷凍保存だなどと、SFに飛躍させたような展開すらも実は夢で、ラストの目覚めを誘う女性の声で覚醒すると、ただの平凡な日常が待っているのかも知れない…… と思わせる脚本はとても良い。
現代スペイン版「邯鄲の夢」「胡蝶の夢」とでも言いますか。 現実が虚構に浸食されるような眩暈に似た感覚。 そういったものを催させる非常に良くできた映画。
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胡蝶の夢
- 荘子 内篇 岩波文庫
- 荘子(1) 中公クラシックス 「胡蝶の夢」は斉物論篇。
- 老子・荘子 角川ソフィア文庫 老荘思想入門書
- 老子・荘子 講談社学術文庫 老荘思想解説書
邯鄲の夢
- 唐宋伝奇集(上) 岩波文庫 「枕中記」所収アンソロジー
- 中国幻想小説傑作集 白水Uブックス 同
- 大人のための残酷童話 倉橋由美子 新潮文庫
枕中記を下敷きにした「廬生の夢」の悪夢ぐあいがとても良いです。
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