「東京てら子 5」に臨む(前編)
2008/10/09 20:50 - AS3.0
来る平成20年10月11日(土)におこなわれる「東京てら子 5 - Flashで時計大会」に参加させていただくワタクシですが、お題である時計について、自分の思考を改めて整理する意味で、作るに当たってつらつら考えたことをまとめてみたいと思います。
コンセプト
いかなる時計を作ろうかと考えた場合、その選択肢は以下の二つしかないように思えます。
- アナログ時計
- デジタル時計
分かり切ったことをあえて述べれば、それぞれは以下のように説明になるでしょうか。
- アナログ時計
- 針と文字盤によって「とき」を示す
- 記号による「とき」の表現
- デジタル時計
- 数字の列挙によって「とき」を示す
- 文字による「とき」の表現
時計という道具は昔からこの世に存在しており、時間を表現するデザインというものは長い年月を経てきています。
長い年月を経ているということは、そのデザインやシステムが洗練されてきたということであり、また、世間一般に充分認知されているということでもあります。
既存の時計とはまったく異なる表現方法で「とき」を刻むデザインを作り上げようと努力するのもよいでしょう。
しかしあまりに斬新すぎるデザインは、その斬新さゆえに制作者本人以外、誰も「とき」を読みとることができないであろうことは、想像に難くない。 わたくし個人的には、時計のようなユーティリティに、相手がすんなり理解できないデザインを採用するなんてまったく意味がない行為であると考えます。
奇を衒わずに、既存の時計の意匠同様、パッと見ただけで「とき」が読めるような、それでいて斬新な、あるいは美しいデザインを考えてみたいものだなぁ、と思う次第です。
以上を踏まえて、次回はアナログとデジタル、それぞれについてデザインやコーディングの指針なぞを書き連ねてみたいと思います。