「東京てら子 5」に臨む(後編)
2008/10/10 21:16 - AS3.0
前回は時計をデザインするにあたって考えることを述べました。
今回はアナログとデジタル、それぞれについてデザインやコーディングの指針なぞを書き連ねてみたいと思います。
アナログ時計
やはり「時針、分針、秒針をどう扱うか」ということになるわけですが、デザイン的には次のふたつの方向性があると考えます。
- シングル針
- 時針、分針、秒針はそれぞれひとつずつしか存在しない
- マルチ針
- 時針、分針、秒針はそれぞれ複数存在してもよい
シングル針ってのは一般的かつ常識的なアナログ時計のデザインですね。
マルチ針なんてデザインできんのかよ、という話もありますが、これはコーディング上マルチになっているということで、表示上必ずしもマルチになっているわけではありません。 詳しい説明は実物を公開したときに。
デジタル時計
デジタル時計はそもそもその始まりからして、これ以上手の入れようがないくらい具象化されたデザインです。 なにしろズバリ数字で時間を表示しているんですから。
なので何か新しいことを考えようとすると、ともすればコンセプチャルに走らざるを得ない可能性が非常に高いです。
デュシャンの『泉』を肯定的に捉える思考の持ち主とは、輪廻転生を100万回繰り返しても決して友人になることはないと断言できる私としてはそんなのイヤだね。
『泉』に込められたデュシャンの想いは理解できますよ(たぶん)。 でも共感は未来永劫できません。 てゆーか成果物そのものはどうでもよくて、それに込められた作者の想いが云々などというのは、ワタクシ芸術だなんて思いたくありません。
脱線が過ぎたので話を元に戻しますが、デジタル時計のデザイン的な余地はと言えば、その数字をどのようなビジュアルで表現するか、という程度のことしか残っていないんじゃないでしょうか。 なので、いきなりコーディングの話をしますが、ActionScript 的にはそれは以下のようになるんじゃなかろうか、と考えます。
- テキストフィールド使用
- 複数の文字にひとつのテキストフィールドを使用
- ひとつの文字にひとつのテキストフィールドを使用
- ひとつの文字に複数のテキストフィールドを使用
- ムービー使用
以上を踏まえて、いくつかコーディングしたものを明日発表させていただきとうございます。