やっと「そうめん」触ったよ(1)
2008/10/23 20:34 - AS3.0
ウチで扱うネタだから「そうめん」ってのはもちろん ActionScript Thread Library のことでありんす。
発表当初、多くの Flash 使いの方々が、このライブラリについてブログに書いてらっしゃいました。 でもその内容は「何かスゴそう」「何か便利そう」「ドキュメントはここ(とリンク提示)」「イベントリスナー地獄から抜け出すにはこれを使おう」等々、非常に漠然としたものか、もしくは公式の記載そのままなものばかりで、いまいち心ときめく情報に触れることができませんでした。
発表されて4ヶ月にもなることだし、そろそろ「そうめん」に関する具体的な記述をどなたかがお書きになったかしらと、Google やテクノラティで検索をしてみたものの、今もってめぼしいエントリーをゲットすることができませぬ。 頼りは公式ばかり也な状態が絶賛継続中でした。
やっぱ他力本願はイカンね。
ってなワケで公式のドキュメントやサンプルソースと首っ引きでいろいろ試してみた結果をエントリーしていきます。 ってもショボい小品を一個作るだけですが。
で、とりあえず実際使ってみての印象を述べさせていただきますれば、「牛刀をもって鶏を割く」という諺をそっくりそのままオレ様に捧げたいね。
ワタクシが作るちっぽけなもんにはこのライブラリはけっこう大掛かりな感じがします。
いやでも便利ですねぇ、実に便利だ。
オレ的に「そうめん」ってこんなに便利よ、な賛美点は二点あります。
ひとつは外部ファイルロード処理について。
もうひとつはアイドル時処理について。
今まで実装がめんどくさくて外部ファイルロードはあまり扱ってませんでした。
それでも Flash IDE を使っていた頃は多少なりとも書いていたけど、FlashDevelop + Flex 3 SDK によるドキュメントクラス使用オンリーという手法を採るようになってからは、Loader や URLLoader などといったクラスの使用はほぼ皆無。
ところが聞いてよ奥さん、とっても便利よ「そうめん」。
実に簡単なコードで外部ファイル読み込みが実装できます。 外部ファイル読み込みだけをおこなう Thread 継承クラスを一個書いておけば、使いまわし天国が訪れそうで心が躍るっす。
そして、一定時間ユーザからの入力がなかった場合に次の処理を開始するというのが、これまた実に簡単に実装できる。
今までは、どうやって実装したものやら迷いに迷って、結局一度もそういう処理を書いたことなかったんですが、「そうめん」を使うとサックリできちゃって嬉しい悲鳴をあげでしまいそうです、ひぃー!
というわけで実に便利なライブラリなんですが、もにょらないことがないでもない。 そのあたりの感情は、以下のエントリーが端的に書いていらっしゃいます。
- Thread Library 1.0 (そうめん)を使っての雑感 ( from 映像とその周辺)
第二段落の「悩ましい云々」「腑に落ちない云々」という部分ね。
でもまぁこれは、プログラム処理の流れをコントロールするという「そうめん」の機能を考えると至極当たり前のことなので、それに対して異を唱えるのは的外れだということは重々承知しているんですけどね。
で、上記エントリーでも優れた点について触れられていますが、下記エントリーで書かれている「そうめん」の優れた点も全くもってそのとおり。特に 2. については全面的に同意。
- Thread(そうめん)× Away3D × Blenderで作成(僕がそうめんを使う理由的な) ( from SCRATCHBRAIN.BLOG )
「そうめん」はその性能上、処理の流れを如何にシーケンスなものにするかということを、無理矢理意識させられるライブラリです。
そしてそれはコーディングやメンテナンスにおいて、とても大きな強みになるものでしょう。 とにかくこのうえなく便利なものであることは厳然たる事実。 いろいろ試してみたいと思います。