『A tribute to Typography ~ヘルベチカの過去・現在・未来』
2008/10/26 21:55 - アート巡り
フォントと言えばなんでもかんでもヘルベチカちゅう風潮があるようですが、私はフーツラの方が好きです。
ただひとつ、フーツラよりもヘルベチカの方が良いと思えるのは小文字の「a」。
フーツラでは右側の線が縦の直線になっていますが、これだと遠目じゃ小文字の「o」と間違いかねん。
ちゃんと右側の線が左側の丸に覆い被さってないとね。
逆にヘルベチカで嫌いなのは大文字の「R」。
最後に文字の中央から右下に向かって伸びる線がグニョンと波うっているところが実に癇に障る。
ちなみに「Helvetica」ではなく「Swis721 Hv BT」表記なのは「改訂4版 TrueType フォントパーフェクトコレクション
」に収録されているヤツだからです(実際に所持しているのは第3版)。
趣味でライノタイプなんぞ買えるかい。
まぁ私の好き嫌いなんてどうでもいーんですが、でもやっぱりヘルベチカというのは安定感のある好ましい書体であることは間違いありません。
そんなヘルベチカの展覧会があるというので、平成20年10月25日(土)はラフォーレ原宿へ行ってきました。
展示物がそう多くはなかったのは、入場料がたったの300円ということを考えれば至極当然と言えるでしょう。
いや300円であれだけの展示物とドキュメンタリー映画「ヘルベチカ ~世界を魅了する書~
」が見れたんだから、むしろお値打ち。
そもそもお目当ては映画の方だったんだし。
展示物の中にヘルベチカを使ったレコードジャケットの一群があったんですが、その中に、このブログパーツの元ネタがありました。
映画は DVD をプロジェクト投影したものです。
座席はフラットな床にパイプ椅子を並べただけのもので、前の人の頭でちょうど字幕の部分が隠れるという、仕方ないとは言え、映写環境がかなり泣けるものでしたが、映画それ自体は良かったですよ。
デザイナーやアートライターなどいろいろな人たちのインタビューの合間にヘルベチカのある風景が差し挟まれるんですが、その映像が実に美しい。
当然インタビューの方がメインと考える人たちがこの映画のターゲットなんでしょうが、ワタクシ的には、インタビューそっちのけで風景に目を奪われました。
勢いで買っちゃおうかなーとショップに行ったら、売り切れてやんの。
よほど入荷数が少なかったのか、よほど売れまくったのか。
商売見誤ったなぁ角川、と思いながら原宿を後にしたのでした。
で、帰宅後ネットで調べてみたらばこの DVD、定価は4,935円(税込)ですがアマゾンだと3,899円(税込)。なんと 1,000円も安くてビックリ。
現地で買えなかったのは、安く買わせてやろうという神の思し召しかもしらん。
サンキュー・ジーザス。
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コメントの投稿
僕も行きました。土曜日に…笑 もしかしたらあってたかもしれませんね。大谷秀映氏と菊地敦己氏のインタビューを聞きましたが、菊池氏の権利に関する論が面白かったです。ちなみに僕はHelvetica の次は Myriad Pro が好きです。Macの製品のロゴ(MacBookとか)とか、最近では"Hello Panasonic"にも使われているっぽいですし……… ともにカッチョいい。ちなみにHelveticaFilmも何ヶ月前に見たんですけど、ほんとに
Helvetica is Ubiquitous.
ってことを見た後実感しました.
2008/10/27 23:47|Symplicity00 URL [
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コメントありがとうございます。
私は時間的には、Symplicity00さんがお聞きになったそのお二人の対談の途中で会場入りし、その後の映写を観ました。ニアミスですね。
ヘルベチカはまさに遍在ですよねぇ。
映画の中でも役所や企業がこぞって使うということが言われてましたが、誰が見てもマイナスイメージを抱かないであろうデザインというのは、実にスゴいです。
2008/10/28 21:19|Aquioux URL [
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3版を持っておられるとのことで、お聞きしたいのですが、
「Optima」、別名を「Zapf Humanist」というフォントがいくつか、3版に収録されているでしょうか?
4版には希望するフォントがなく、3版はいまのところ、Amazonのマーケットプレイス(中古販売)でしか購入することができません。
希望するフォントがあれば、そこで買う予定です。
よろしくお願いします。
2009/03/26 11:40|ももお URL [
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お尋ねの件ですが「Optima」、「Zapf Humanist」いずれの名前も、第3版にはありません。
たぶん Optima は「TrueType フォントパーフェクトコレクション」のどの版にも収録されていないと思います。
この書籍は、Win XP が出た、Vista が出た、といった OS の変更のタイミングで版が変わりますが、収録されているフォントはずっと変わっていなかったように記憶しています。
少なくとも第3版の「はじめに」には『収録されたフォントは前版と同一』という断り書きがあります。
ただ Hervetica が Swiss 721 だったり、Universe が Zurich だったり、Gill Sans が Humanist 521 だったり、Frutiger が Humanist 777 だったり、Times Roman が Dutch 801 だったりと普通に流通している名前と違う場合があるので、ちょっと調べたところ Optima は Humanist 601 という呼び方もあるそうですね。
で収録されている Humanist を索引で見たら以下の4つでした。
521(Gill Sans)
531(Syntax)
777(Frutiger)
Slabserif(Egyptienne)
というわけで Optima は収録されていないようです。
2009/03/26 20:52|Aquioux URL [
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回答、ありがとうございました!
遅くなりました。
RSSリーダーに登録して反応を待っていましたが何もなかったので、
3日ぶりに見に来てコメントがついていたのを今しがた見つけました。
お調べのとおり、希望しているフォントはHumanist 601です。
なかったんですね。
残念です~。
こういうとき、ネットは便利ですね~(^_^)-b
2009/03/30 16:15|ももお URL [
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お役に立てて何よりです。
2009/03/30 20:19|Aquioux URL [
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