『ライト・[イン]サイト - 拡張する光、変容する知覚』
2009/03/01 21:45 - アート巡り

すべりこみセーフ! ってなワケで昨日(平成21年2月28日)やっと初台まで行ってきましたよ。ICC は何年ぶりかなぁ。
最終日なのでどれくらい混んでいるかちょっと不安だったけど、思ったほどではなかったのでほっとしたというか拍子抜けというか。
しかしチケット購入口で、整理券終了で見られない作品がひとつあります、と言われたっす。
何の展覧会だったか忘れたけど、前回も ICC に行ったとき整理券3時間待ちで見られなかった作品があったなぁ。
展覧会で見られない作品がある、ってのを経験したのは ICC だけだけど、そういうのってできることなら回避してほしいもの。
この展覧会で、見て良かった、と思えたのは《You and I, Horizontal》という作品。
日常生活で、暗い部屋の中に雨戸の隙間から光が細く差し込んで、その光の中に埃が舞っている、というのを誰もが見たことがあると思うんですが、あれの洗練されたものといったところでしょうか。
いやあこれは美しい。実に美しい。
ワタクシ芸術は見た者に美を感じさせるのが第一義の機能と考える人なので、こういう美しい作品を見ると安心しますね。
横から見つめたり、下から見上げたり、中に入って覗きこんだり、舐めるように見てきましたよ。 光の中に入って光源を後ろにしたときが一番美しく感じました。
あとは《optical flat》が好み。
ああいう箱庭的というか手のひらサイズというか、小さいものの中にめまぐるしく変わり続ける映像が映し出されているという形状が好きだ。
作品全体を見ると箱庭的でも手のひらサイズでもないんだけれど、実際に目が引かれるパーツはあのオプティカル・ファイバー・テーパーなので、そういう印象です。
それ以外はどうでもいいかなぁという感じ。
それにしても白南準はもうちょっとどうにかならなかったのか。 ヴィデオアート系の作品を展示してもらいたかったものである。
そしてオープンスペース 2008。
ビジュアル的には《gravicells[グラヴィセルズ]-重力と抵抗》が好き。黒地に白い等高線はイイねー。
岩井俊雄作品は《マシュマロスコープ》じゃなくて《アナザータイム,アナザースペース》だったらさらに嬉しさ倍増だったことでしょう。
まぁ wonderFl でもリプチンスキーは見られますけど。