『ECHO』
2009/04/20 20:56 - アート巡り
東京メトロ日比谷線日比谷駅から神谷町へ向かいます。
次の会場は「コンテンポラリーアート CB COLLECTION 六本木」なるアートスペース。 ワタクシ初めて行きました。

神谷町駅から坂を登っていきますと、やがて何だか異様に時代がかった物々しい建物が徐々に見えてきます。
その場違いな景観と巨大さには圧倒されますが、実際の展示部分はかなりこぢんまりとしていましたよ。
写真に写っている、煉瓦造り部分に黒く縦に長く開いた入り口は下半分が階段です。 階段を上ったところには左右にドアがあり、左側が今回の目的地の入り口。
つまり煉瓦造り部分の 1/4 のみがアートスペースだったんでした。

なお右のドアは TERRA TOKYO というギャラリーになっています。
ふたつのアートスペースが存在しているわけですね。
会場内はというと、打ちっ放しのコンクリート、天井はむき出しのダクト。かつて大流行した作り。個人的には好きです。
こじんまり、と書きましたが、展示されている作品は全部で七つと、これまたこぢんまりとまとまっています。 その分スペースたっぷり。伸び伸びと心地よく観覧することができました。
展示物はというと、ホログラムや発光ダイオード、ネオン管、蛍光灯、電球といった光り物作品。
光り物好きなワタクシとしては、新日曜美術館のアートシーンでこの展覧会が紹介されたとき(H20年度放映だったので「新」)、実に気になっていたんですが、この度やっと見に行ったのでした。
先もちょこっと触れましたが展示作品は七つ。そのリストは以下のとおり。
- Lattice 宮島達男
- Untitled H(2-1-C) ジェームズ・タレル
- Untitled 01 ジェームズ・タレル
- Untitled XIB ジェームズ・タレル
- Pink Electric Chair イヴァン・ナヴァロ
- Skyline イヴァン・ナヴァロ
- Echo イヴァン・ナヴァロ
今展覧会のキービジュアルにもなっている "Echo" に激萌え!
その作りは、膝くらいの高さの筒の壁面にはネオン管で "ECHO" の文字。 で、この筒は合わせ鏡のようになっており、あたかも無限に深く続く井戸を覗きこんでいるかのような気分になれます。
ボク高所恐怖症なんです。 この Echo を覗くたびに実際に高所に立ったような胸騒ぎを感じます。 しかし、絶対安全な究極高所に立っているという安心感からでしょうか。その胸騒ぎは高揚感を伴い、その高揚感が実に心地よい。
私にとっては実に中毒性のある作品で、何度も何度も何度も何度も覗きこんでしまいました。
続いては、六本木アートトライアングルまで歩きます。