ヤッターマン
2009/05/26 21:45 - や行
良い評判を聞いたことのないアニメの実写化ですが、やはり愚作、駄作、凡作に終わるのが世の常なんでしょうか。
並み居る過去のアニメ実写化邦画と比べればこの「ヤッターマン」、まだ見られる方だとは思います。
見られる作品だとは思いますが、それはアニメの実写化という色眼鏡をかけて見たときの話。 そういうフィルターを外して、純粋に映画作品として見たときには、かなりビミョーな作品なんじゃないでしょうかねぇ。
笑いどころなのか何なのかよく分からないシーンには困惑してしまう。
例えば海面を走るヤッターワンに搭乗している二人にかかる波しぶきとか。 いやまぁたしかにリアルではそうなるだろうけど、そういうの描いて何か楽しいのかなぁ。
ヤッターマンメンバーと海江田父娘の別離場面での、海江田父娘の山の降り方(特に娘の方)は何をやりたいのかまったく分からない。
ドクロベエに取り込まれた海江田博士の救出場面もどういうリアクションしたらいいんでしょうかね。
「2号さんじゃなくて2号だから」ってギャグは、言ってる福田沙紀自身が実は分かってないんじゃねーか、とか考えるとちょっと笑えたかな。
ところで、エロシーンが生臭いと言っていい程にキツくて気持ち悪くなったんですが、平気なのかね親子映画であんなの。
そしてアクションなぁ……
所詮はアイドル映画なんだから、目を瞠るような冴えたアクションなんて高望みはしませんよ。 でもせめて「勝利のポーズ」と「ドロンボーの歌」の二つだけは、もっと切れの良い挙動を希望します。
アニメの実写化ということで、どうしてもアニメと引き比べて見てしまいますね。
ヤッターワンとキングのカラーリングは何だよアレ、とか。 キングより前にペリカンとアンコウは? とか(まぁフェイク予告編には鳥が出てきましたが)。 ラストシーンはアニメ準拠だったっけ、タイムボカンシリーズの何かってことは覚えているけど、とか。 小原さんとたてかべさんは出てたけど八奈見さんは出てこなかったなぁ、とか。
まぁいろいろ思うところはありますが、やっぱり最後に言及しなきゃならないのは深キョンですよ。
頭パーなキャラ設定や丸顔はまだともかく、あの腹回りはどぉーなんですかねぇ~?
個人的な嗜好としては弩ストライクですよハァハァ(おい)。 けどドロンジョ様でアレはかなり精進が足らん! と愚考する次第。
でも喋り方と声質は何とはなく小原乃梨子さんに通じる印象があったので、まったくのミスキャストではなかったとは思います。