graphics.drawGraphicsData (1)
2009/06/04 20:35 - AS3.0
ここでちょっと Graphics クラスのメソッドでの図形描画について復習。
Flash Player 10 より前では以下のような手順でおこなってきました。
これは黄色い線で縁取りされた赤い菱形を描くコードです。 それぞれの命令は以下のような意味になっていることは、皆さま先刻ご承知のとおり。
- 1行目:塗りの指定と開始
- 2行目:線の指定
- 3~7行:は図形の座標と線描画コマンドの指定
- 8行目:塗りの終了
今まで4回にわたって見てきた graphics.drawPath というメソッドは、上記のうち3~7行目を、以下のように1行の命令にまとめてしまうものでした。
8行費やしていたものが半分の4行で記述できるようになりました。 drawPath の引数はあらかじめ別途定義しておく必要があるとはいえ、けっこう楽になるんじゃないですかね。
でもそんなことで、楽になる、とか言っているオイラは甘ちゃんだった! 4行なんてとんでもない。なんとたったの1行で済ます手段も講じられていたとは驚きだ。
Graphics クラスに新たに加わった drawGraphicsData というのがソレです。
drawPath の引数同様、drawGraphicsData の引数もあらかじめ別途定義する必要がありますが、図形描画命令は以下の1行だけになります。
以下、"moveTo" と "lineTo" を使った場合、drawPath だけを使った場合、drawGraphicsData を使った場合の3つのパターンで同じ図形を描くクラスを掲示します。
上記の各クラスをご覧いただくと、下に行くほど行数が増え、楽になるどころか面倒臭くなっている印象を受けることでしょう。
ですが、これらのクラスでやっているのは図形を描くだけという単純な処理です。
Graphics クラスのメソッドを使った図形描画で複雑なことをやろうとすると、結果的には楽できるんではないかと考える次第。
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