「骨」展
2009/07/07 20:26 - アート巡り
前回はトークショーについてのレポを書きましたが、今回は展覧会自体についてのレポ。
興味深いものばかりですが、とりわけ心に響いたものを徒然なるままに連ねようかと思います。
「写真集『X-RAY』より」 by ニック・ヴィーシー
ドライヤーや掃除機、CDウォークマンといった工業製品のレントゲン写真。
黒と白の色彩美と被写体のパーツの機能美が快い。
「生物の骨・工業製品の骨」 by 協力企業・団体
地階通路に配置されていた、分解された状態のケータイやローリー、腕時計などに萌えまくり。
やっぱ機械の分解は男の子のロマンだよねー。
機能優先の部品の形態が、実は美しさをも秘めているということがよく分かる展示。
人工関節や人工股関節なども美しくてカッコイイよ。
「Galvanic Frame」 by MONGOOSE STUDIO
構造体がどのように歪みを伝えるのかを視覚的に見せてくれるベンチ。
建築に興味ないんで、荷重をどうやって分散させるのかなんて考えたこともなかった。 そんな私が興味を惹かれたのはアーチ型。偏った場所に力がかかっても、全体に分散させてるんですねー。
「Phasma」 by takram design engineering
まぁ言ってみればメカニマルですね。 メカニマルといえばメカモ。 子ども時代、動物ロボットメカモのテレビ CM には心躍らせたもの。
従来のメカニマルは動物の形態を模したものが多かったように思うんですが、この Phasma は動物の移動メカニズム、つまり走行を模したもので昆虫の六足歩行を再現しています。たしかに生物っぽい動きだ。
「CRASH」 by THA/中村勇吾
トラス構造を構成するラインは白で描画されているんですが、力がかかると赤く変色します。
「Galvanic Frame」同様、構造物の荷重の伝達や力の分散、それによる破壊のされ方をビジュアルで理解させてくれる。
「ナビゲーションシステム」 by リーディング・エッジ・デザイン
今回の展覧会で一番好きなのは実はコレ。
裏表で英語や日本語の切り替え、bones の各アルファベットに割り振られた画面切り替えも萌えどころなんですが、私が一番心奪われたのは、ナビの紙を向けた先にある展示作品の説明を出すという部分。