国立歴史民俗博物館
2009/08/09 22:14 - 雑記
2009年7月31日(金)は立川の国文学研究資料館、8月1日(土)は佐倉の国立民俗歴史博物館と、二日にわたって人間文化研究機構連携展示『百鬼夜行の世界』の全展示を見てきました。 各展示についてはそれぞれレポを書きましたが、今度は会場自体について思うところをつらつらと。
まずは佐倉の国立歴史民俗博物館から。

いやぁ京成佐倉は遠かった……
我が家の最寄りの路線は京浜急行です。
京浜急行は泉岳寺から都営浅草県に乗り入れ、さらに京成線につながっているので、タイミングさえ合えば実は京成佐倉駅まで1本で行けるのです。 なお、その日私が乗った電車は青砥終点だったので、そこから成田空港行きに乗り換え、そして京成佐倉に到着しました。
しかしその行程、何とおよそ2時間半! もうそれだけで疲れそう。
極端な方向音痴なワタクシなので、あらかじめサイトで地図を確認しておきましたよ。 サイトでは徒歩約15分と書いてあります。その程度なら歩きでしょう。
極端な方向音痴なワタクシなので、現場ではモバイル Google map に頼りっぱなし。 ケータイオープン! 画面を見ながら、まずは駅を出て右手に進みます。

歩いている途中、山向こうに異様な建物を発見! 壁面に「歴博」と書いてあります。あれが目的地の国立歴史民俗博物館ですね(国立歴史民俗博物館は「歴博」という略号を通称として使っているようです)。
そのまま道なりにしばらく歩き続けていたら交通案内が出現。 ここまでおおよそ5分程度。何だよ、すげー近いじゃん。
その案内を左折すると、コンクリート製の鳥居風な門があり、それを潜ってけっこう勾配のある坂道を登ります。

下の方の茶色い部分が博物館が占めるエリア
坂に入ってすぐに案内板がありました。 この図によると、下の方の茶色い部分が博物館の占めるエリアとのこと。
何でもここは江戸時代初めに開かれた佐倉城の址を公園として整備した場所だそうです。
そのまま坂を登ること3、4分といったところでしょうか。 開けた場所に辿り着きました。立派な時計塔があります。 左手と奥は駐車場、右手は緩い上り階段、その階段の先がお目当ての博物館の入り口のようです。






いざ歴博へ向け、階段を上ります。
歴博の左手、つまり、先ほどの案内板の図では上側にあたる場所は、綺麗に整備された緑が広がっています。 とても心地よさそうです。
入り口の左脇には、えらく重厚な感じのエンブレムがあります。
お目当ての『百鬼夜行の世界』第1部 -百鬼夜行絵巻の系譜-は常設展の中の1コーナーでした。 チケット売り場で常設展分420円払い、会場へ進みます。
展示室は第1~5の5つあるんですが、第3展示室が目的の場所とのこと。
建物は第1展示室から順番に見るよう造られているんですが、ショートカットもできるようになっており、その場合一旦外の回廊に出る造りになっていました。
まずは目的の展示からというわけで、直接第3展示室に向かったのでした。
さて、目的の展示物を見た後のこと。
あらかじめ調べたところによると、第1は原始・古代、第2は中世、第3は近世、第4は民俗、第5は近代の展示になっているとのことですが、やはり第4展示室でしょう気になるのは。
『百鬼夜行』の展覧会にわざわざ遠くまで出向く人間にとって、ぜひ見ておかねばならない物件に充ち満ちているじゃあありませんか。
それに、せっかく佐倉まで来たんだから全部の常設展示室も見ないとねぇという、さもしい根性の元、再び第1展示室に戻って、順番に見て回ることにしました。
しかしそれが地獄への試練だったのです。
めちゃくちゃ広いです。 ここ全部見て回ろうと思ったら一日じゃ絶対足りません。
第1展示室はじっくりと全ての展示物を見ていたんですが、もうすでに疲れてきました。 広いんですよとにかく。広いんです。 余裕なくなってきたワタクシは第2、第3展示室はそこそこ見て、目的の第4展示室へ足早に進みました。 ここで再びじっくりと展示物を見て、第5展示室はもう逃げるようにほぼ素通り。
第5展示室を出た先は、先ほど通った回廊の最低部でした。 そこはちょっとした憩いの広場になっており、ベンチもあればドリンクの自販機もあります。 すっかり疲れ切ったワタクシは、思いっきりへたばりましたよ。 こんなんじゃ、さっき見た整備された緑を楽しむことなんてとてもできませぬ。
歴博がこの広さでは城址公園全体を見ようと思ったら2、3日費やす必要があるでしょう。 実はこの後、せっかく遠出をしたんだから佐倉市美術館も見て行こうと思っていたんですが、とてもそんな余裕もなく、這々の体で京成佐倉駅まで歩いて帰り、そのまま京成上野駅まで爆睡しちゃったんでした。
次に行くときは、もっと考えた時間割にしようと思います。