国文学研究資料館
2009/08/09 22:30 - 雑記
前回に続き、人間文化研究機構連携展示『百鬼夜行の世界』の会場について見たこと感じたことをば。
今回は国文学研究資料館について。
さて京浜急行から、JR立川駅へはどのルートを通ったもんか。
やはり品川まで出て、山手線で東京か新宿へ行き、中央線に乗るのが順当なところかなー、と首都圏路線図を広げてみました。
おやおや。南武線が立川駅に通じていますよ(ぶらり途中下車の旅)。
実は今を去ること遙か昔、南武線を通学に使っていたのです、武蔵小杉~登戸間。 一方のターミナルが川崎だということは知っていましたが、もう一つの終点が何処だかは知りませんでしたよ。 しかし南武線でも立川に行けるとは、これは僥倖。
東京郊外には、もう一つ見たい展覧会があるのです。 場所は三鷹駅にほぼ直結したビルにある三鷹市美術ギャラリー。
もし山手・中央ラインで行くと、往路か復路で三鷹で途中下車をしなくてはなりません。 私、同じ路線を往復するときに途中下車するのって好きじゃないんすよねー。
それに新宿にも、機会があれば見たいと思っていた展覧会があります。
南武・中央ラインで行けば、南武で立川まで行って、中央で三鷹に途中下車、そして中央で新宿に行くというルートになり精神的に嫌な思いをしないで済みます。 これを僥倖と言わずして何を僥倖と言おうか。
そんなわけで、国文学研究資料館へは南武線で向かうことにしました。

さて、JR立川駅を降りたら、今度は多摩モノレールの立川北という駅に向かいます。そこから一つ隣の高松駅が今回の目的地です。
高松駅を出るとすぐ、駅舎に面した広い空き地がありました。 開発中なのか、工事用フェンスで囲ってあるのですが、そのフェンスになんとも素晴らしいものを発見!


左から2番目の建物
案内板が設置されているじゃあありませんか。しかもただの案内板ではありませんよ。
その案内板が設置されている場所から当該建物を写した写真付きです。何て素晴らしい!
これならもう道に迷いようがありません。建物は見晴らせてるし、道なりに沿って真っ直ぐ。 モバイル Google map も出番なし。 超方向音痴の私にとっては何にもましてありがたい案内板です。 何処の誰方が設置なさったのかは分かりませんが、感謝のしようもありませんです。


さてさて、道なりに歩いて、裁判所のところを左折して、またしばらく歩くと、再び案内板が出現。 そこを曲がって敷地内に入ります。
しばらく進むと、駅前の案内板で確認した建物が目の前に迫ってきました。 右手の建物がそうです。敷石による道がその建物の中央に向けて直角に折れ曲がっているのが確認できたので、さらにズンズン進んで玄関を入りました。
ところでこの建物、見てのとおり、玄関が建物のほぼ中央にあるんですが、玄関のある場所はエントランスホールになっていて、そのまま建物の向こう側にまで突き抜けています。
つまりこの建物はその中央で二つに分断されているわけですが、向かって右手が目的の国文学研究資料館でした。では左手は何かというと、なんと国立極地研究所になっています(先ほどの敷地入り口の案内板の図をちゃんと見ていれば分かったんですが)。 ペンギンやアザラシなど極地に棲む動物の剥製や、南極基地のジオラマなどがエントランスに飾ってありました。
文系の国文学研究施設と理系の極地研究施設が同居。 この脈絡の無さ加減って一体…… と思わないでもないですが、まあそれは外野があれこれ言うべきではありませんね。
ところで展示を見終えて外に出たときのこと。
JR立川駅周辺の開け具合や、高松駅周辺の広い道路、国文学研究資料館周辺の近代的な建物などを見るにつけ、なかなかに都会じゃあないですか、と思っていたんですが、立川の自然の豊かさを思い知る出来事に遭遇しました。
スゴい野生動物を見た!
玄関前で敷石の道が直角に折れ曲がっている場所にちょっとした築山があるんですが、そこでいきなりガサッと大きな音が響いたのです。
驚いてそちらを見ると、緑色に煌めく羽を持った巨大な鳥が草叢に逃げ込んでいるところでした!
キジ? こんなところにキジぃ?!
動物園以外でキジなんて初めて見た、ってゆーか山中とかならいざ知らず、こんな人間の生活圏のすぐ側にキジが出るなんて! まさか研究資料としてキジを放し飼いにしているわけでもないだろうから(それっぽい施設は敷地内にないし)、やっぱり野生のものなんでしょう。
いやー立川ってすんごいですねぇー。驚きましたよ。