『知られざるタオの世界 道教の美術』
2009/08/13 20:52 - アート巡り

2009年8月8日(土)は三井記念美術館に行ってきました。
7月11日(土)~9月6日(日)までおこなわれている標記展覧会が目的です。
いやスゴいね。さすがは財閥。 まるでギリシアの神殿のようではありませんか三井本館。 この巨大な石造りの建物はそれ自体がすでに美術品といって良いすばらしさ。 その大きさと重量感に圧倒されました。
で問題の展覧会の中身の話ですが、道教の展覧会とは珍しい。
妖怪、神話、伝説、民俗好きな者としては見ないわけにはいきませんよ。
全体的な印象としては、本場中国における道教美術品よりも日本で展開された道教要素に関わる美術品が多い印象を受けました。
どうも日本における道教の展開に主眼が置かれた展覧会だったようですね。
個人的には、道観の礼拝に使用する、あるいは道士が使用する各種アイテムやユニークな神像など、中国での道教美術品を見たかったものであります。 とはいえ、なかなか興味深い品々をたくさん拝見させていただき、充実した時間を過ごさせていただきました。
以下徒然なるままに。
玉皇大帝と元始天尊は同じものだとばかり思っていました。 今ここで間違いが正されました。
九曜星が一人ずつの掛け軸で全員が展示されていた。 計都の絵姿は初めて見たけど、羅睺と同じなんですね。頭から生えている蛇の数が違うだけで。
十王図は全員が一堂に会した一枚絵だった。 九曜星みたいに一人ずつの掛け軸だったら良かったなぁ。
二十八宿の図は巻物だったので、全員の絵姿が見られなかった。残念。
謎の神摩多羅神には、道教的要素も混入していたのか。