ヴェルナー・パントンの Geometri 風パターン
2009/12/07 21:03 - AS3.0
今、新宿初台は東京オペラシティアートギャラリーで、ヴェルナー・パントンの展覧会が開催されています。
会期は今月27日(日)まで。チラシはずいぶん前にゲットしたのに、まだ行けてない。早く行かないと終わっちゃう。
というのが前提(1)。
この前 wonderfl を見ていたら、kana という作品に出逢いました。
それは OpenProcessing というサイトに投稿された Scattered Letters という作品を、wonderfl に移植したものだという。
これが前提(2)。
ここで前提(1)と前提(2)の運命の出会いが!
OpenProcessing に投稿された作品をいろいろ見ているうちに Fahrenheit という作品に出逢いました。
おおっ、これはヴェルナー・パントンのパターンに似ている! ああっ、でもビミョーに違う。
どこがビミョーに違うのかというと、正方形と円の色の組み合わせの、隣接するセルとの関係ですね。
ヴェルナー・パントンのパターンは縦2×横2の4セルのブロックが一まとまりになっており、左上と右下のブロックが同じ組み合わせ、右上と左下がそれらとは反転した組み合わせです。
でもこの Fahrenheit は、そのような組み合わせになっていません。
じゃあ、ヴェルナー・パントンっぽい組み合わせになるよう、オレちゃんが改造してみようじゃないの、ってことで書いてみたのが下のものです。
再帰による矩形分割を使ったパターン描画なわけですが、分割を継続するか否かは1/2の確率でランダムにおこなっています。 よって、見た目スカスカになり過ぎたり、反対にゴチャゴチャし過ぎたりすることもありますが、それはご愛嬌ってことで。
再帰処理の内部で、分割を継続する場合は自らを4回呼び出しているんですが、これが4分木ってアルゴリズムなんですよね?
ところで、オリジナルコードの作品名が Fahrenheit となっていますが、これは映画「華氏451」にちなんでいるんだとか。
最近では華氏の後に数字が三つ続くタイトルの映画というと、マイケル・ムーアを想起する人ばっかりそうで由々しき事態ですな。
「華氏451」はレイ・ブラッドベリが書いた、本が禁止されているという恐るべき世界を描いたSF小説「華氏451度」を、フランソワ・トリュフォーが映画化したものです。
で、その映画に出てくる衝立の模様なんだそうですが、トリュフォーやゴダールといった、60年代おフランスのオサレっぽい映画には、たしかにこんなの出てきそうですね。
でも「華氏451」を観たのはずいぶん昔のことなんですっかり忘れちゃったなぁ。廉価 DVD 出てるから買おうかな。