『小谷元彦 「Hollow」』
2010/01/24 19:27 - アート巡り
昨日(平成22年1月23日)は新橋・銀座方面アート巡回に出かけてきました。
コアは ggg と資生堂ギャラリーなんですが、他にも何か面白そうなのないかなぁと tab 見ていたら、気になる展覧会を二つ発見したのです。
一つはメゾンエルメスで開催されている『小谷元彦 「Hollow」』、もう一つはポーラ ミュージアム アネックスでその日から始まる『Living Form -生きている形- チャック・ホバーマン展』。
まずは、メゾンエルメスの『小谷元彦 「Hollow」』の話から。

オラみたいな田舎もんはこっただすンげぇ、ぶらんどしょっぷ、見ただけでブルっちまっただよ。
ドアマンがいるような店なんて入ったことないっすもん。 え、このドアから店に入っていいのかな、ドアに近寄っても値踏みされて開けてもらえないんじゃなかろうか、とオドオドしながら、とりあえずビルの周りを1周しよう、入り口別にあるのかもしんないし、などとプチパニックを起こしながら、建物の角を曲がったら、エレベータドアと展覧会の案内板を見つけました。
側をたまたま店のスタッフの方が通りかかったので、この展覧会を見たいんですが、と聞いたら、このエレベータではなく、ショップの中からエレベータに乗るように言われたので、今度は店の中に入ってエレベータで8階へ行きました。 ドア開けてもらえてよかった。ノータイはダメですとか言われるんじゃないかと、まだビビってたんですよねー。
まぁ作品自体は、ああいうグロキモ系決して嫌いじゃないんですが、ってゆーかむしろ好きなんですが、波長が合わなかったんでしょう、思ったほど私の心打つものではありませんでした。
だがしかし! 展示スペースは心に響きまくりました!!
外壁は格子状の分厚いガラスです。 ここの写真は外からそのガラスを写したもので、こことかここの写真は展示スペース内の写真です。
見てのとおり、外の景色が見られるようなクリアなガラスではなく、その面の歪みや厚さによって偏光しまくるものです。
で、外の景色のせいなのかよく分かりませんが、ガラスが黒と白の美しい幾何学的な縞模様を描いているんですよ。 とても細かく繊細な縞模様を。 ガラスを見ながらゆっくり歩みを進めると、その縞模様もゆっくりと形を変えて、その様が実に美しい。 惚れ惚れするくらい美しい。
そんな感じで、展示物よりも展示スペースの方に感動しまくってしまったという話でした。