『平成21年度(第13回)文化庁メディア芸術祭』
2010/02/12 23:20 - アート巡り

オレ的メディアアート・ウィーク第2弾。
今日(平成22年2月12日(金))は、昨日に引き続いて、本命の『平成21年度(第13回)文化庁メディア芸術祭(国立新美術館@六本木)』に行ってきました。
そして連動企画のもうひとつ『可能世界空間論―空間の表象の探索、のいくつか(NTT インターコミュニケーションセンター@初台)』も併せて見てきました。
その他にも、六本木では FUJIFILM SQUARE で『広がる3Dの世界展』と DESIGN HUB で『ちょっと気になる芸術工学』を、初台では東京オペラシティアートギャラリーで『「エレメント」構造デザイナー セシル・バルモンドの世界』を見ましたよ。
DESIGN HUB 以外はそのうちレポる予定。
で、標記展覧会の雑感。
ワタクシはガジェット、ギミック系を見たい人なので、もっとそっちの方が充実してほしかったなぁとは思います(ジャンル的にはアート部門のところですね)が、去年もあんな感じだったので、基本はあんなのなんでしょうね。 そんな中、好ましく感じたものを以下つらつらと。
アート部門うんぬんと直前に書いておきながら、まず挙げるのは別部門の展示物。
エンターテインメント部門で展示されていた『scoreLight』です。これは唯一、別部門でときめいたアイテム。 おもいっきり単純に説明すると、レーザー光線発射装置が天井に設置されていて、床に置いた絵の輪郭を走査し音に変換する楽器。
たまにレーザー光がピンボールの球みたいな動きをするときがあって、そん時は線の書いてある紙を動かすのがとても楽しい作品でした。
まぁ詳しくは以下のサイトで映像見てください。
以下はすべてアート部門の作品。
熱による気体の流動見せる『Texmoca』。自然が作り出す美しい紋様に酔う。
顕微鏡で覗くプログラムが作り出すビジュアル『F - void sample』。
プログラムの動作自体はそれほど画期的というものではないです。wonderfl で投稿されている作品にはもっと目を瞠るものがあります。しかし顕微鏡で覗くって部分に何か新鮮さを感じて、見入ってしまった作品。
『a circular structure for the internal observer』、『As an artist, I need to rest』。
この二つは現物ではなく、映像による展示。微粒子萌え的に堪らない作品。
"a circular structure for the internal observer" についてはこちらも参照。
あと、本展ではなく付属的に設営された「第15回学生CGコンテスト受賞作品展」で展示されていたものですが、『ROKURO』というのが色が美しくて眼を惹かれました。
- NHKデジスタ #354 入選作品『ROKURO』(youtube)
今回、朝早くに家を出て、開館と同時に展覧会場入りしました。
何が凄いって、平日10時からいきなり列になってたぞ 『Nemo Observatorium』。おまえらどんだけ風好きなんだ(笑)。
で、だいたい1時間くらい滞在していたんですが、その時点でかなりの混雑度。恐るべしメディア芸術祭。
ってゆーか鳩山が「マンガの殿堂」「国営漫画喫茶」なんて意図的に的を外した悪意のあり過ぎる曲解をし、それを面白がってマスコミが揶揄したけど、実際『国立メディア芸術総合センター』がどういう目的でどのようなものなのかという事実がきちんと報道されていれば、あるいはもっとゆっくりこれらの作品を見ることができたに違いないと思うのよ私は。
二枚どころか百枚の舌を持つ風見鳩総理には怒りを禁じ得ませんな(とは言っても国立メディア芸術総合センターは実現しなかっただろうけどねー)。
今回のメディア芸術祭で心残りなのは『Braun Tube Jazz Band』の実演を見られなかったこと。 1回目の演奏が13時半から、ってことでさすがにあと2時間半も待つことはできなかったんです(泣)。