『「エレメント」構造デザイナー セシル・バルモンドの世界』
2010/02/18 21:16 - アート巡り
東京オペラシティアートギャラリーでは、平成22年3月22日(月)まで、標記展覧会が開催されています。
このセシル・バルモンドという人は、まぁカテゴライズすると建築家になるんでしょうけど、それはちょっと乱暴な括り方かもしれん。
フィボナッチ数やフラクタル、黄金比などといった自然界に潜むパターンに魅せられたデザイナーさんのようです。
この展覧会、全部で三部構成になっていますが、最初のコーナーは「隠れたリズムを探せ」というテーマで葉脈や波など、自然界に展開される幾何学模様について記述された垂れ幕が、迷路を構築するように張り巡らされていました。 自然界の幾何学模様は魅力的ですよね。いろいろインスピレーションが湧いてきたような気がします。
2番目はすっ飛ばして、最後のコーナーなんですが、今までセシル・バルモンドが設計してきた建築物の写真と動画が展示されています。
ユニークな建築物群の写真をいろいろと見ることができたのですが、とりわけ感銘を受けたのは北京の中国中央電視台の新社屋。
そのフォルムもかなり斬新で驚きなんですが、私が興味を惹かれたのは、その建物の表面に刻まれた、葉脈を想わせる幾何学模様。
『MOTアニュアル2010:装飾』のレポでは思いっきり、くさしましたが、山本基『迷宮』のフォルムに通じる実に美しい紋様で、しばし見とれてしまいました。
その偉容は、ウィキペディアの中国中央電視台本部ビルの項目や Architectural Record の 当該建築物のページで確認できますよ。 萌え必至!
なお、この展覧会場の様子は、以下のブログの豊富な写真で確認することができます。
自然の美と数学の関係について触れた書籍など