もののけ姫
2006/05/14 18:13 - ま行
ガイアを蝕まずには生存できない人類。
その人類へ虚しい抵抗を試み滅んでゆくガイアの使者。
業深き人類は、遂にはガイアの生命力そのものを求め、ガイアを殺してしまう。
暴走したダイダラボッチにより死の世界と化す大地。
その大地を覆いながら死んでゆくシシ神から再び命が芽吹く。
しかしそれは完全なる再生ではなく、かつての多様な生命に満ちた深き暗き森は、明るい整地されたかのような単一な生命の林と化してしまう。
周囲の生命を滅ぼし、あるいは、飼い慣らさなければ、生きていけない人類。
それでも自然との共存を模索するアシタカとサンのラストシーンは果たして、希望なのか、それとも絶望なのか。
アシタカはやがては滅ぼされるであろう、まつろわぬ民であることを考えると、とてつもない無常観におそわれる。
非常に切なく、もの悲しい、壮大なこの物語は、何度でも見直す価値がある。
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