『フランク・ブラングィン展』
2010/03/22 19:42 - アート巡り

「海賊バカニーア」
ワタクシ不勉強でフランク・ブラングィンという方を存じ上げなかったんですが、この展覧会が催されている国立西洋美術館が今あるのは、ひとえにこの画家がいたからこそとのこと。
ということを、NHK教育「日曜美術館」2/28日放送の「欧州を丸ごと持って来い! 国立西洋美術館誕生秘話」を見て知りました(ちなみにチリ地震による津波警報のせいでラスト10分くらいが打ち切られ、翌週の再放送で残りを補完するハメになりました)。
まぁ松方コレクションとか、美術館の成り立ちとか、勉強になったなぁとは思いますが、そういうことについては実はどうでもいいのです。
この展覧会に関しては、ずっと前からチラシを見ておりまして、その油彩画の色の鮮やかに心を奪われていたんですよねー(↑の絵の旗の赤の強烈さといったら!)。 これはぜひとも見たいもの、というわけで上野ミュージアム巡礼、上野の森美術館『VOCA展 2010』の次は国立西洋美術館において2010年2月23日(火)~5月30日(日)のスケジュールで開催されている標記展覧会を見てきました。

「りんご搾り」
展覧会場の説明文を見ると、この人は画家、版画家、建築デザイナー、工芸デザイナーとマルチな才能を発揮したクリエイターらしいですが、驚くことに、それらについて正規にアカデミックな教育を一切受けていないんだそうです。 アウトサイダーアーティストなの?! それでこのクオリティはスゴすぎる。
装飾や工芸品、版画等は特に興味を惹かれることはなかったんですが、お目当てだった油彩画は傑作ぞろい。
鮮烈な原色の美しさ、青や赤や橙や緑といった各色の取り合わせの妙。絵の生き生きとした力強さには圧倒されました。
最近では珍しく、絵はがき5種類も買っちゃいましたよ。 油彩画オンリーだったら図録も買っただろう。 それくらい感動しました。

「白鳥」
ところで EPSON、この美術館のパートナーになってるの? テレビ東京「美の巨人たち」から撤退しといて? ふーん…… まぁ文化事業は金にならんから撤退もムリもないと思うけどさー。