『ボルゲーゼ美術館展』
2010/03/23 21:00 - アート巡り

上野ミュージアム巡礼、続いては東京都美術館において2010年1月16日(土)~4月4日(日)のスケジュールで開催されている標記展覧会です。
この展覧会は流し見になってしまいました。
国立西洋美術館で『フランク・ブラングィン展』と常設展を見ていたら、思いの外、時間をとってしまい(ってもそもそも上野に着いたのが14時という遅い時間だったのが悪いんですが)、都美術館に到着したのが16時30分ちょっと前。 チケット売り場で17時までですよ、と言われ「あと30分? 今回は止めとこうかな」と一瞬思ったんですが、4月4日までだと見逃しになる可能性もあるので、強行軍で鑑賞決心。
17時終了とはお役所仕事だなー、って思ったんですが、よくよく考えて見たら、20時までやってる美術館でも、それは一般的には金曜日だけですよね。難癖つけて申し訳ありません。 まぁこの展覧会でのお目当ては、↑の写真にもある「一角獣を抱く貴婦人」だったので、それだけじっくり見ればいいや、って感じで行きました。

なぜ「一角獣を抱く貴婦人」がお目当てだったのかというと、この絵の一角獣が2つの点で気になっていたんですよねー。
ユニコーンったら成獣でしょ普通。こんなに小さく描かれたユニコーンは見たことがなかったのが1点。
ユニコーンのデザインは馬の額に角がついたもの。でもこの絵のユニコーンは全身毛むくじゃらで馬の体毛とは思えなかったのが1点。
←を見るとおり、たてがみだけでなく首や胸にもフサフサした毛並みが確認できます。
ついでに言うと、体色が白でないってのも異例。
現物に添えられた説明文を読んでその謎が氷解しました。
元々この絵は犬を抱く貴婦人として構想されたものだったそうです。 犬なら女性の腕に抱きかかえられてても不思議はないし、抱きかかえるような愛玩犬なら毛むくじゃらなのは当然のこと。 茶色っぽい毛の色も納得できます。
なーるほどそうだったのか、と胸のつかえがとれて良かった良かった。
これ以外の絵で収穫だったのはダ・ヴィンチ「レダ」の模写。
実に美しい絵ですねぇ。ため息出ちゃう。