『没後400年 特別展「長谷川等伯」』
2010/03/24 20:48 - AS3.0
上野ミュージアム巡礼、最後は東京国立博物館において2010年2月23日(火)~3月22日(月)のスケジュールで開催されていた標記展覧会です。
ぶっちゃけ等伯、行く気なかったんですよねー。 日曜美術館で「夢の等伯 傑作10選!」見たときも、心動かされる絵なかったしぃ。
それに連日2時間待ちだって公式サイトに情報出てたから、終了間際なら混み度はさらに増してるに違いない。混雑がキライなオレ様ちゃんとしてはどうにも行く気になれない展覧会なんでした。
どれくらい混雑がキライかというと、同じく東京国立博物館で開催されていた「国宝 阿修羅展」は行かなかったくらいキライ。 すごく行きたかったのに(涙)。
にもかかわらずなぜ、この展覧会に足を運んだかというと、当日の上野ミュージアム巡礼中、Twitter で一つのツイートを読んだからです。
もう17時過ぎだから、見られる場所はほとんどない。30分待ち程度なら待っても良いかなぁ、それに超混みまくりの絵はどんなもんだか確かめてみるのもいいかもね、と現地へ赴いたらば、待ち時間が10分にまで縮まってたので即買い入場。
こういうときリアルタイムに情報を得られる Twitter は、取りこぼしをなくすことができて実にありがたい、と思う次第。
まぁ結論から言うと、行くほどのもんじゃなかったなー、ってのが正直なところ。 10万人来場、20万人来場なんて評判に惑わされずに、自分の感性を貫きゃ良かった。
人混みから被る不快度と、展示物から得られる快感とを天秤に掛けると、自分の心情としてはかなりマイナス。 まぁ自分の趣味の絵ではなかったってことだなこりゃ。
見る価値あったのは最後の「松林図屏風」くらい。これは素晴らしかった。
あと「枯木猿猴図」見たいなぁと思っていたんだけど、展示替えで撤収された後だった。 同じモチーフの「竹林猿猴図屏風」ってのがあったけど、オレが見たかったのは「枯木猿猴図」の左側のサルだったんで、「竹林猿猴図屏風」のサルはちょっと違うんだ。
烏とか鷺とかその他いろいろ、水墨画はいずれもそれなりに良かったと思うけど、色つきの絵はダメだ自分的に。 特に「楓図壁貼付」ってのは国宝だそうだけど、ゴチャゴチャとした汚らしい絵、という印象しか持てなかった。 描き込み過ぎじゃないコレ? 特に画面右手、見づらくてかなわん。木の根方の花がまたずいぶんと汚くないですか? すまんね貧相な感性で。
「松に秋草図屏風」ってのもこれまた国宝だそうだけど、こっちも描き込み過多で胸焼けしそうな感じ。
自分が日本の絵で好きなのは、絶妙な余白によるデザイン性の高い絵なんだなー、ということを改めて確認できたので、それは収穫かな。
繰り返しますが「松林図屏風」は本当に美しかったですよ。 「松林図屏風」は東京国立博物館の所蔵品らしいから、またいつか見る機会もあるだろう。それを楽しみにしていよう。