アイ,ロボット
2006/05/31 22:35 - あ行
ロボット三原則第一条の「人間」を、個人としてのヒトから、種としての人類へ敷衍したときに、はたしてロボットは如何なる行動に出るのか。
アシモフがその著述生活における長い思索の果てにたどり着いたテーゼを、メモリーの断片でゴーストだなどと、攻殻機動隊まるパクリなファンタジーで処理したのは如何なものか、って気もするけど、まぁ映画の出来としては、わりと健闘した方なんじゃないすかね。
シナリオ的にも、原作「われはロボット」に収められた短編のいろいろな場面をなかなかイイ感じに取り入れていると思う。
「何というか…… 愛がない」なんて、ロボットに言わしめる浪花節でベタな展開もほほえましいですね。
それにしてもこの監督、ジャパニメーションやコミックとかのファンなのかな。
「ダークシティ」では「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」だったけど、 今回は「ジャイアントロボ the Animation」からの引用があったしなぁ。
サニーの大回転は、衝撃のアルベルトの北京支部襲撃のワンシーンだし。
ナノボットGetは、コミック版の戴宗の『オレの腕ぐらい安いもん』だし。
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御大アシモフ
ロボット三原則変奏曲
- 男を探せ(小松左京著 ハルキ文庫) 「ヴォミーサ」所収
- 心狸学・社怪学(筒井康隆著 角川文庫) 「ナルシシズム」所収