ウルトラヴァイオレット
2006/07/02 18:24 - あ行
この時代にここまで粗雑な作りの映画を観ることになるとは。 絶句以外に為す術がありません。
妙に粒子の粗い人物。
その人物に変なエッジが浮いているヘボいCG合成。
腐ったホワイトバランス。
一昔前の映像ですよこれは。しょせん香港製だとこの程度なんでしょうか。
映像的にダメなら、演出的にもかなりアレ。
せめてアクションだけはもうちょっと何とかならなかったのか。
円陣組んでヴァイオレットを取り囲んだ敵が一斉に飛びかかった瞬間、ヴァイオレットが全員を跳ね飛ばす。それだけで敵は全滅。
閉まった扉の向こうで起こる剣劇のすさまじい音、音がやみ扉が開いてバイオレットが入ってくる。廊下では大勢の敵が倒れている。
単調なうえに見せ場がない、こんな爽快感もへったくれもないこんなアクション演出して恥ずかしくないんですかね。
前作「リベリオン」に泥塗りまくりのこんな似非ガン=カタで監督は満足なんだろうか。
ミラ・ジョボヴィッチのカメラ栄えするボディだけが、この映画の唯一の救い。
あと、良かったのは、ブラッド・シノワを倒した後のシーン。
画面右手にヴァイオレットの顔アップ。画面左手、バイオレットの後ろの柵の上に立つシックス。
これはなかなかに美しいと思える構図でした。