ダ・ヴィンチ・コード
2006/07/04 19:35 - た・だ行
血塗られたキリスト教史、そしてその根源である教会(バチカン)を告発するこの内容。
こりゃあ確かにキリスト教国家では上映禁止になるのもムリないですなぁ。
それにしても、なぜルーブル美術館長は最期の力を振り絞って自らをウィトルウィウス的人体図を模す必要があったのか?
だいたいダイイングメッセージで「ラングドンを捜せ」って書いてるんだから、わざわざ醜い全裸を晒してまであんな思わせぶりな格好する必然性はなかったを思うんだけど。
それにしても、なぜダ・ヴィンチの暗号といいながら、謎解きは「最後の晩餐」だけなのか?
「モナ・リザ」や「岩窟の聖母」はエキストラ的扱いで謎解きなしですか。だったら別に出す必要ないでしょう。
もっともっと絵画に限らずにダ・ヴィンチの作品を出して、それに関して快刀乱麻の謎解きをしてほしかったものです。
こういった釈然としない部分は、原作本を読めば氷解するんですかね。
あ、でも、クリプテックスを開くニュートン絡みの謎解きや、聖杯の解釈は、けっこうワクワクしたな。
いやーそれにしても一神教というのは恐ろしいものです。他者を断罪、殲滅することが唯一の目的なんですから。
こういうのを見ると、つくづく、アニミズム圏の日本に生まれて良かったと思います。あらゆる価値観を分け隔てなく受け入れる(自己流にアレンジするという濾過はしますが)心性をもっと評価されても良いもんです。